エピソードにあげたような若者の状態は、精神障害の基準に照らすとピタッと合わない、基準に示された適応障害ではない可能性があります。しかし普段何気なく使っている適応という語感は、仕事のみならず家事や学業などやるべきことがうまくできている状態と理解されますので、うまく行っていなければ、適応力が低い、適応がうまく行っていない、適応が障害されていると言っても違和感はないかもしれません。あの人はうまくやって…
[連載]仕事で悩む若者は適応障害なのか[注目連載ピックアップ]
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実用『仕事で悩む若者は適応障害なのか[注目連載ピックアップ]』【第10回】野坂 きみ子
しかし、うまくやれないことは悪だろうか?言葉としての適応障害は拡大解釈され、仕事や家事に適応できないケースにもその範囲が及ぶように。
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実用『仕事で悩む若者は適応障害なのか[注目連載ピックアップ]』【第9回】野坂 きみ子
自ら選び取った仕事で、辞める自由も裁量もあるのに?適応障害の診断基準から外れる、若者たちのストレス原因
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実用『仕事で悩む若者は適応障害なのか[注目連載ピックアップ]』【第8回】野坂 きみ子
診断書は免罪符。「休みたい」「辞めたい」を言えない若者たちは、メンタルクリニックに救いを求めてやってくる。
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実用『仕事で悩む若者は適応障害なのか[注目連載ピックアップ]』【第7回】野坂 きみ子
やさしくしてほしい若者たち。入社当初の成功体験を経て、抑うつ症状や身体症状を訴え始めるのは、ほとんどの場合半年~1年後。
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実用『仕事で悩む若者は適応障害なのか[注目連載ピックアップ]』【第6回】野坂 きみ子
「いつも遅刻ギリギリのお前なんか、連れてくるんじゃなかった!」人格を否定するような言い方をされて......あれはパワハラだ。
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実用『仕事で悩む若者は適応障害なのか[注目連載ピックアップ]』【第5回】野坂 きみ子
書類を忘れただけなのに。職場に行くと責められていると感じるようになり、徐々に出勤の朝になると気が重く...会社を休むように。
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実用『仕事で悩む若者は適応障害なのか[注目連載ピックアップ]』【第4回】野坂 きみ子
適応障害:生活上の重大なストレスによる多彩な精神症状であり、1~3カ月以内に現れ、ストレス状況がおさまると6カ月以上は持続しない
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実用『仕事で悩む若者は適応障害なのか[注目連載ピックアップ]』【第3回】野坂 きみ子
「ボク、ほめられて伸びるタイプです」と、何ひとつ褒める点は無いが先手を打つ。働く中で動かされる自分の感情や損得に敏感な感じがする。
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実用『仕事で悩む若者は適応障害なのか[注目連載ピックアップ]』【第2回】野坂 きみ子
叱られると過呼吸に。優しい慰めむなしく退職。「泣いてリセット」ができず、仕事の辛さへの反応が身体や精神的症状に出る若者たち。
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実用『仕事で悩む若者は適応障害なのか[注目連載ピックアップ]』【新連載】野坂 きみ子
ブラック企業でもないのに...出勤前になると、お腹が痛い、吐き気がする、頭が痛い、めまいがする、手足がふるえる若者たち。