そうしてみて気づいたことは、姿勢を良くすると呼吸がしやすくなる、ということです。背骨をまっすぐにして、肩関節を後ろに引き、胸を張ります。
すると、胸郭が広がり、呼吸の際により多くの空気が体内に入るのが実感できます。
そういえば、以前ヨガの先生が、呼吸について同じようなことを言っていたことを思い出しました。
「胸にたっぷりと新鮮な空気を入れて、身体の隅々まで行きわたらせることは大切である」
と。
日常生活にも良い姿勢や呼吸法を取り入れることで、より健全になる気がします。
私は、そのほかにも良い姿勢の効能があるかもしれないと思って、インターネットで調べてみました。
すると、筋肉を使って良い姿勢をキープするので基礎代謝率アップや体温の上昇の効果があり、その結果ダイエット効果もあるそうです。
また、頭部の重さが首や肩に無理な負担となりにくく、肩こりや首の凝りの悪化防止、呼吸が深くなるので副交感神経を刺激しリラックス効果などもあるとのこと。
私が試してみてすぐさま実感できるのは、やはり呼吸への良い影響です。
逆に、姿勢が悪いことの悪影響はというと、高齢者で円背であれば、正常の人より呼吸機能が低下する、という研究結果もあるようです(*3)。
円背は猫背と似ていますが、加齢によって骨が変形したり筋肉が萎縮しているので、姿勢を正そうとしても元に戻らない状態です。
高齢による身体の衰えで円背になるのは仕方のないところですが、もっと前の猫背の状態であれば少しの気遣いで姿勢を良くできるので、普段から気を付けてみようと思います。