家で一人寂しく過ごしている方などは楽しんで参加されることも多いですが、技術や専門性の高い仕事を長年されていた方などには物足りなく感じられることもあるでしょう。
高齢者のご家族は、デイサービスで安全に楽しく過ごしてもらえれば、と思っています。高齢者の方も、認知症がある程度進んでいたり、入浴や排泄などに介護が必要な状態だったりする場合には、比較的スムーズにデイサービスを受け入れているようです。
介護度が低い、そして知的レベルの高い仕事や生活をしてきた方は、たとえ認知症が多少進んでも、デイサービスの娯楽は自分には合わないと思われるようです。日常生活に必要なわけではなく、本人も行きたくないのであれば、私は、そういう時に無理にデイサービスに行かなくてもよいと思います。
さらに時が経てば、高齢者の自然経過として、次第に心身ともに衰えたり介助が必要になったりして、デイサービスに行くことに違和感がなくなることが結構あります。ここからは私の空想ですが、例えば1人に1台、見守りロボットまたは介護ロボットがいて、やりたいこと、好きなことの相手をしてくれると良いなあ、と思います。
もし、ロボットが、その高齢者の今までの人生のさまざまな出来事、写真やビデオをメモリーに蓄え、好きなこと・嫌いなことを把握し、タイミング良く好きな音楽や映像を流してくれたら、どうでしょうか。もし、しゃべりかけたら相槌を打ってくれたり、好きそうな話題を提供してくれたりしたら、楽しいひとときが過ごせるのではないでしょうか。
もし、時間を見計らって食事や散歩、体操などを適切に促してくれたら、良い気分転換になることでしょう。
もちろんセキュリティーカメラが付いていて、転倒した場合などには家族に知らせてくれる機能も必要でしょう。今のAIやIT技術の発展の著しさを考えると、こんなロボットも近いうちに夢物語でなくなるかもしれません。