すべてのはじまり

それでいて、頭の中でささやく声を、どうやって言葉にすればいいのかわかりませんでした。そこで彼はゲームをしてみることにしました。

彼は紙に天使の名前を書いて「エンジェル・マップ(天使の地図)」を作り、集めていた綺麗な石の中から、水晶を一つ選びました。毎晩寝る前に、いつも心から祈っていましたが、その時から、目をつむってこう尋ねることにしたのです。

「今夜ぼくに一番話しかけたいのは誰?」

そして、水晶玉をエンジェル・マップの上にそっと投げて、どの天使の上に落ちるか見るのでした。そして静かに耳をすませて、ささやきが言葉になるのを待ちました。

それは簡単なことではありませんでした。最初のメッセージはすぐにはあらわれませんでした。

フォールは不安になり、もう何も聞こえなくなるのではないかと思いました。だから、せっかくメッセージがあらわれても、空想と勘違いする恐れがありました。

ある晩、それは起こりました。フォールの心の中からある声が響いてきました。

「わたしは至高の神である。お前に話したい」