幸運の波に乗って

幸せな結婚生活をスタートさせ、やがて子どもにも恵まれました。

結婚後も公務員として働き続けていましたが、子育てをするにあたって、どうしても自分で育てたいという思いが強く、育児休暇の間ずっと悩みながら、半年以上かけて仕事を辞めるという決断をしました。

周囲からは、もったいないとの声もありましたが、私の決意は変わることはありませんでした。

そして二人目の子どもにも恵まれ、子育てをするかたわら、主人の父の仕事を手伝っていました。

主人の父も私たちと同様に国家公務員でした。当時はすでに退職して、そのキャリアを活かし、事業を始めていました。私がかつてしていた仕事を活かせるような分野だったので、少しは力になれるのではないかと、アルバイトとして事務をしていたのです。

今は亡き義父ですが、仕事に対しては厳格な姿を見せつつも、私に対しては、とても優しく、仕事をするたびに「ありがとう助かったよ」と、いつも言ってくれていたことが、とても印象に残っています。

こんなふうに、アルバイトをしながら、ごくごく普通の妻として母として、幸せな家庭生活を送っていました。