「俊にぃー何している」

「ゆりとゴロゴロイチャイチャしている」

「はぁ~ん、二人で出て来てよ」

「えぇ~、気持ちいいけどな~」

「いいから、いつでも出来るでしょう」

「どうする?」

「ゆりは行きたいって」

「早く準備してよ。六時ね」

約束の場所へ着いたら裕太が来た。

六人で居酒屋に行って飲んで、食べて、笑った。

「一週間、仕事頑張れそうだ」と近藤さん。

みんな優しく微笑んでいた。

化粧室に立つためにカウンターの横を通った時、不意に男性から肩に水をかけられ、びっくりしてよろけた。

「すみません。水がかかってしまいました」拭こうとした。

「触らないで!」と拒んだ。

「ごめんなさい」

「いいえ、誰でも失敗はあります。大丈夫です。ただ、故意にかけたのだったら、失礼だし、女を軽く、甘く見ていませんか。男として最低です。気を付けて下さい」と化粧室に行った。

トイレで鏡を見たら、胸があらわに透けて見えた。ハンカチで拭いて出て行ったら、先程の男性。

「すみません。弁償させてください」と名刺を出す。

「結構です。乾いたら大丈夫ですよ。あなたの名刺はいりません。通してください」

「それでは気が済みません」

「結構です。通して下さい」

「名刺だけでも……」

「いりません。退いてください!」

少し声を大きく出した。俊さんが気付いて来た。私が胸を押さえて立っていたのでびっくりしていた。

「どうした!」

「大丈夫。行きましょう」

すかさず、俊さんがジャケットを脱いで掛けてくれた。

「妻に何かしたのか!」

と怒って相手を睨みつけた。