6月の新連載のお知らせ

雨の音を聞きながら読書♪
6月は盛りだくさんでお届けします!


6月2日(月)
8時~『62歳、旅に出る!』菊池亮
12時~『短編集 熟言 一巻』白龍虎俊
14時~『腰痛世界の歩き方』高橋弦
18時~『鉄道模型修理ハンドブック』伊藤聡
18時~『愉しい旅を! Enjoy Your Flight!~ハルの世界漫遊記~』武内晴義
20時~『こんなボクでも40年間経営できました』西村晃
22時~『効率よく資格が取れる「必勝勉強法」』宮下悟

6月3日(火)
8時~『多発性硬化症の妻が教えてくれたこと』NPO法人 日本酵素栄養学協会 理事長 矢澤淳良
11時~『スキルス胃がんからの生還 あなたならどのように闘いますか』星野裕作
12時~『心理カウンセラー・美穂さんののんびり井戸端会議』砂押美穂
14時~『新時代のリーダーに必要な12のチカラ』深澤哲洋
22時~『アボリジナル・アートはじまりの物語』髙松真理子

6月4日(水)
8時~『聖なる国 日本』ジェロニモ
11時~『宇宙人のあずかりボランティア』工藤優華
12時~『東京フェイクLOVE♡』川田レイ
14時~『妖精たちの四季の詩』平野孝音
22時~『赤いカラス』多田幸生

6月5日(木)
8時~『源氏物語探訪 ゲーテとともに』田中宗孝田中睦子
11時~『飲茶むちゃむちゃ』小島こうき
12時~『人生後ほど面白い 味が出るのはこれから』森久士
14時~『岬 下巻』まつはじめ
22時~『戊辰戦争』吉野敏

6月9日(月)
8時~『改訂版 目からウロコ マンション管理のトリセツ』増永久仁郎
12時~『スタンド・ラヴ』惣才翼
14時~『二十世紀のおとぎ話』オー・クンケー
18時~『野島・夏島』小川賢
20時~『マリファナ家族』東龍澄
22時~『全知全能の神―真理、現実および科学の統合認識―』M. A. ハンナン・著 下河辺宏功・訳

6月10日(火)
8時~『おっさん絵ッセー』ごんどうみのる
11時~『病院を育む』福嶋博愛
12時~『あなたに会えて』金子滿喜子
14時~『顔晴れる人になるために』石原義光
22時~『永遠への旅人』竹田園

6月11日(水)
8時~『明治大正人物列伝Ⅲ』中井けやき
11時~『知って得する 医師が教える100歳超えの健康術』桑敏之
12時~『花房藩釣り役 天下太平 五月の恋の吹きながし』石原しゅん
14時~『貞さんがゆく』小柳津悦子
22時~『改訂版 生きる目的』河上英夫

6月12日(木)
8時~『はなび』八十田惠子
11時~『キリギリスとアリ』つるまきちひろ
12時~『恋の終わりに』西田剛
14時~『パパだからデキる子育て術』鬼木一直
22時~『「心の路」歴程』葉丹安知英

6月14日(土)
8時~『心に秘めたオパールは虹色の輝き』丸山珠輝
12時~『心の世界』岩村和道
12時~『青春悼歌』行燈省益
14時~『桶狭間の戦いは迂回奇襲説、長篠の戦いは鉄炮三段撃』坂田尚哉
18時~『ガチャガチャ』赤池法雄
20時~『アミとアライの詩 銀河系宇宙編』太田祐一
21時~『魔手 隠密捜査官6』冬野秀俊
22時~『麗しき英国生活の恵み』大塚博康

6月15日(日)
8時~『パーキンソン病の真実』北田徹
12時~『ナタリー』福ゐ行介
12時~『霧は、アンダンテで流れ行く』余語眞二
14時~『エメラルド国物語』光川星純
18時~『振袖の謎森』ホシヤマ昭一
20時~『生抜力®』梶井寛
21時~『未来への翼』鈴木忠彦
22時~『小さい皆さん、こんにちは』わたなべたけひこ

6月16日(月)
8時~『プレストレストコンクリートと都市トンネル工法』西川和良
12時~『テーバイの将軍 エパミノンダスとペロピダス』竹中愛語
14時~『おふくろの品格』奥井栄一
18時~『きょうりゅうのパンやさん』やまだれいな
20時~『四次元思考が開く独創の定理』青池 一男
22時~『親子四代 太平洋を渡って』大橋慶一

6月17日(火)
8時~『声優白書』懸樋流水
11時~『薔薇のしげみ』間埜心響
12時~『あなたの子供が生みたかった』水木三甫
14時~『「とんとん山」にある少し変わったピアノ教室』垣内昌子
22時~『なぜ、こどもはあのような絵を描くのか』小泉卓

6月18日(水)
8時~『もめない相続』ベリーベスト法律事務所
11時~『Live on Stage!』桜木シン
12時~『逆境へのドロップキック』稲田彰典
14時~『晋作に銭を持たすな』原雄治
22時~『ICFと日本の健康福祉』丹羽國子

6月19日(木)
8時~『続・ながれ星 冬星』石田義一郎
11時~『丙午と野良猫記』𠮷原旺花
12時~『ヌシの話』吉田明子
14時~『アジュンマ(おばさん)のためのK-POP推し活のすすめ』細木美佳
22時~『写真馬鹿、アメリカを撮る。』カズ・タカハシ

6月20日(金)
8時~『ディワータの島』しのぶひろ
12時~『詐術人間~看護学生あずみの事件簿3~』叶浦みのり
12時~『卑弥呼と古事記と日本書紀』吉木正實
14時~『一人十色』イドゥルギヒロ
18時~『これからの「優秀」って、なんだろう?』中村隆紀
20時~『訳アリな私でも、愛してくれますか』十束千鶴
21時~『冬隣』順菜
22時~『企画と集団のはざまで』大塲真護

6月21日(土)
8時~『はじめての大腸カメラ』青木信裕
11時~『Return Journey』福井研一
12時~『プロの先へ』駒木智
12時~『惰走は駛走に変わる』大森是政
14時~『本音と建前の王国』西田嘉之
18時~『なぜ学校に行けないの? 見過ごされている体からのSOS』山根理子
20時~『理科的文科人のすすめ』影山光太郎
21時~『本当に幸せになる実践終活法』渕上茂弘
22時~『喰道楽』大藤崇

6月22日(日)
8時~『300年先まで残る国であるために』堀源太郎

6月23日(月)
8時~『私の描いた看護記録』木痣間片男
12時~『紅の記憶 武烈と呼ばれた天皇』青葉こと
12時~『“魔法の国” 日本 ~駐日アメリカ大使夫人が見た明治・大正の日本~』イザベル・アンダーソン・著 中村信弘・訳
14時~『ひとりで生きてゆけるかな』牧田恵
14時~『作家と住空間』三木奎吾
 

6月2日(月)8時~

『62歳、旅に出る!』
菊池亮

ひとりだけど、独りじゃない。

 
 

ひとりだけど、独りじゃない。 妻を亡くした寂しさから逃れるための旅。 そこで待ち受けていたのは、国や年齢を超えた人とのつながり、そして、まだ見ぬ自分自身との出会いだった!
世界中を渡り歩いた記録を通じて人生の楽しみ方を伝える、唯一無二の旅エッセー。

「明日死ぬかもしれない。でも、だからこそ、今日を精一杯生きるのだ!!」

本文をチラ見せ!

父は入浴後気持ち悪いといってそのまま意識を失った。
夫のため子供のため孫のため誠心誠意働いた母は、これから自分がやりたいことをたくさん語りながら父の死後3ヶ月あまりで後を追うようにして死んだ。
父88歳母78歳だった。父、母の死で私の心は大きな穴が空いたように空虚感で満たされた。次は自分の番かという覚悟を自覚させられた。そして、妻が54歳で闘病の末亡くなった。
「順番が違うだろう!」と号泣した。
多くのことをできる妻だったが、闘病中の短期間でできなくなっていった。介護の手を借りなければ生活できなくなるところまでになった。…


6月2日(月)12時~

『短編集 熟言 一巻』
白龍虎俊

時空を超えて、因果はめぐる。
世にも不思議な物語 全5篇。

 
 

“シャッター通り”となって久しい商店街に突然現れた記憶喪失の男。
人々は男を「サブちゃん」と呼び、1ヶ月交代で預かることにするが、
やがて彼を預かった家には大きな福が訪れることがわかり――
(『三郎商店街のサブちゃん』)

本文をチラ見せ!

北風が強く吹く夜だった。仕事を終えた市瀬は、早歩きで三郎商店街の事務所へと向かっていた。
かつて賑わったアーケードは薄暗く、人影はまばらだ。シャッター通りと言われて久しいが、日が経つにつれ、その寒々しさはいや増すばかりだった。ここに噂の大型スーパーが進出してきたらと思うと、暗澹(あんたん)たる気分になる。
目的地の建物の前に来ると、二階の事務所の窓から煌々と明かりが漏れている。一階はかつて文具店だったが、十年以上前に店を閉め、シャッターが下りたままだ。市瀬は外階段を上り、事務所の扉を開けた。
「すまん、遅くなった」
市瀬は右手で手刀を切った。
「何、構わんさ。番台は佳代さんに任せたのかい?」…


6月2日(月)14時~

『腰痛世界の歩き方』
高橋弦

腰に「異常なし」。では、なぜこんなに痛いのか?

 
 

レントゲンやCTでは問題が見つからず、整体やカイロプラクティック、鍼、お灸、牽引……何をやっても、まだ痛い! その腰痛、実は原因は腰以外にあるかもしれません。痛みのしくみや痛みの種類を学び、正しい治療を見極めよう。

自覚症状を訴える患者が最も多い「腰痛」。しかし、その原因はさまざまで、自分に合った治療法に出会うまでの道のりは果てしない。正しい地図をもって進まなければ、腰痛ジャングルに迷い込んでしまうかもしれない。本当の痛みの原因は何なのか? なぜ痛いと感じるのか? 整形外科クリニックの医師である痛みのプロが示す、腰痛になったら知ってほしい“痛みのリテラシー”。

本文をチラ見せ!

T氏は長引く腰痛に悩まされていました。一刻も早く治したいと願った彼は「腰痛治療の名人」を探し求め、長い旅に出ます。
最初の整形外科医には「異常なし」と言われ、それで終わり。続いて行った整体院では「姿勢がわるい」と言われ、整骨院では「インナーマッスル硬結(こうけつ)」ということでもみほぐしを受けたうえ、〝カリスマ先生〟に「背骨の歪み」の整復を受けるも治らずに見放され、別の整形外科医には「椎間板ヘルニア、臼蓋(きゅうがい)形成不全、脊柱管狭窄症。運動療法を一生やるよう」と宣告され、…

6月2日(月)18時~

『鉄道模型修理ハンドブック』
伊藤聡

自分で直せば、模型はもっと面白い。
修理屋歴10数年の著者が故障箇所の見極めから修復のポイント、パーツや道具の調達まで必要なノウハウを徹底解説!

 
 

「部品が故障したらしく動かない」
「長期間しまっていたら、塗装が剥げてしまった」
「メーカーに修理依頼したら『部品在庫がない』と言われた」
「海外製なので国内代理店では直せなかった」
こんな悩みをすべて解決。
長年の経験を詰め込んだ、「模型鉄」必携の一冊。
フローチャート・実例写真付で初心者でも安心。

本文をチラ見せ!

2022年10月14日には日本で新橋・横浜間に鉄道が開通してから150周年を迎えました。
その間、日本の鉄道は目覚ましい発展を遂げ、ドイツ、フランス、カナダをはじめ、世界でも有数の国となっています。
鉄道ファンは200万を超えると言われ、このごろでは若い男女をはじめ、古くから携わっていた人たちも生活が一段落してまた復帰して「模型鉄」だけでなく、「乗り鉄」をはじめいろいろな「〇〇鉄」ファンを楽しんでいます。
筆者の携わる「模型鉄」では次のような内容のメールをしばしばいただきました。
「私は子供のころ(45年ほど前)から父と鉄道模型を楽しんでおりました。15年ほど前に…

6月2日(月)18時~

『愉しい旅を! Enjoy Your Flight!~ハルの世界漫遊記~』
武内晴義

映画で見た光景はいつの日か人生の一部に

 
 

20歳の時、初めての海外旅行でアメリカへ。
そこには、スクリーンで見た憧れの景色が広がっていた。

1970年代から約30年間、欧米から、南米、東南アジア、アフリカまで仕事や遊びで世界中を旅し、笑い、感動、スリル、そして感謝に満ちた人々との交流の記録をまとめた心躍る旅行・滞在記。

本文をチラ見せ!

2020年の師走、世に言う「人生古代より稀なる」年齢を迎えた。身体の衰えや痛みと戦う日々は心にもキツイ。が、かと言ってもう一度若返るのもシンドイ気がする。
特に今を嘆いたり、いたずらに昔を懐かしんだりするつもりもなく自然に毎日を過ごしてはいるが、やはり人生の終焉を意識する年齢になったのも確かである。
ここで、これまでの暮らしの悲喜こもごもを振り返って、これまでに出会い、お世話になった掛け替えのない方々への感謝の気持ちに代えて愉しく、珍しく、忘れ難い海外体験を伝えたい気持ちに至った。


6月2日(月)20時~

『こんなボクでも40年間経営できました』
西村晃

モーレツ人間の痛快半生記に、なぜそんなことができたのか。
波瀾万丈な生き様を描いた物語。

 
 

中山武司が率いるのはBDSホールディングス。
傘下に九つのグループ会社を持つ。
BDSとはバイク・データ・サービスの頭文字を取っており、BDSグループの中心事業は、業者向けに中古二輪車のオークションを主催することである。
起業したのが三十五歳、その後総売上高およそ百五十億円の企業グループを築き上げた――。

一介のサラリーマンであった彼に、なぜそんなことができたのか。
波瀾万丈な生き様を描いた物語。

本文をチラ見せ!

2021年(令和三年)八月十八日。千葉県柏市で神社建立の鎮座祭が挙行された。「柏の杜オートバイ神社」という。
「神社」といっても宗教的な目的は持たず、オートバイライダーの交通安全祈願やツーリングスポットとして地域の活性化を目指すものだ。
「柏の杜神社」という総称のもとに「オートバイ神社」、二輪販売店の商売繁盛を祈願する「モトム神社」、ゴルファーの健康を祈願した「ホールインワン神社」なども併設している。
神道扶桑教の宍野史生管長が斎主を務め、厳粛な雰囲気のもと鎮座祭が執り行われた。祀主である中山武司株式会社BDSホールディングス代表取締役は挨拶で次のように述べた。…

6月2日(月)22時~

『効率よく資格が取れる「必勝勉強法」』
宮下悟

最強「5ステップ」で
楽してしっかり点をもぎ取れ

 
 

驚きの 行政書士、宅建、マンション管理士、管理業務主任者同時合格者が、誰でも無理なく実践できる試験突破術を伝授。
「毎日勉強なんてムリ!」な方、必読の一冊。

本文をチラ見せ!

「勤務先からの推奨で、資格を取得しなければならない」「資格を取得して、転職活動に活かしたい」「見識を広めるために、資格の勉強をして、無事に合格したい」等々、資格を取得したいと願う人は多い。
高齢社会に突入し、定年年齢が延びると予想される現代において、「働き続ける」ための手段として資格取得を検討している人もいるだろう。より切実なこととして、「資格が取れないと出世できない」「資格がないと給与に響く」という問題を抱えている人も多いだろう。…

6月3日(火)8時~

『多発性硬化症の妻が教えてくれたこと』
矢澤淳良

病に向き合い健康な日々の暮らしを取り戻した、
23年の記録。

 
 

国指定の難病、「多発性硬化症」。
若い女性に発症例が多く、免疫システムの異常により手足が動きにくくなるといった症状が出る。
「原因不明」と告げられながらも、諦めずに妻を献身的に支えてきた著者が綴る、多発性硬化症の患者、健康に不安を抱える若い世代へのヒントが詰まった一冊。

本文をチラ見せ!

「この病気は原因不明で一生完治せず、間もなく車椅子が必要になってその後寝たきりになる」と医師団に宣告されたとき、どうしたら良いでしょうか。
私も最初はそうでしたが、一般的にはお医者様の言葉を信じて指示に従うでしょう。たとえ増悪の一途を辿っているとしても、「お医者様が言うのだから仕方がない、これも運命」と諦める以外に方法がないのが現状ではないでしょうか。私にはそれができませんでした。
7年間苦しみながら入退院を繰り返す妻を看病する傍ら、改善の方法を求めて試行錯誤しながら懸命に模索し続けました。そしてついに第二の選択肢、断食と食事療法への挑戦に辿り着いたのです。結果は、…

6月3日(火)11時~

『スキルス胃がんからの生還 あなたならどのように闘いますか』
星野裕作

罹患率や死亡率が未だ高い胃がんの中でも、特に悪性度が高い難治がん。なぜ、生き続けることができたのか。

 
 

早期発見が難しく、腹腔内で拡散する腹膜播種(ふくまくはしゅ)を引き起こすリスクも高い。
それでも生きることを諦めなかった。手術や治療に悪戦苦闘しながらも、奇跡的な復活を遂げた、8年間の闘い。

本文をチラ見せ!

2015年8月15日、61歳のとき突然胃の壁が破れました。スキルス胃がんの進行により、胃壁が破れたのです。
今まで体験したことのない激痛で、何も考えられず何が起こったのかわかりません。救急車で運ばれ、総合病院救命室での処置、待機、緊急手術、ⅠCU・HCU・一般病棟での治療など今思えば悪い夢を見ていたのかもしれません。
スキルス胃がんは、転移しやすく進行が早い難治性の悪性がんです。手術ができる状態で発見されたとしても、5年平均生存率はわずか約15%~20%、胃がん全体の実測生存率の61・ 5%(2011-2012)と比べると暴走性のスーパー悪性がんです。…

6月3日(火)12時~

『心理カウンセラー・美穂さんののんびり井戸端会議』
砂押美穂

心の声に従って、人生という“小さな芸術”を作っていく

 
 

「他人を主軸にする生き方」からの脱却のススメ!
自分の気持ちにじっくり向き合い丁寧に生きると、
世界は全く変わって見えてくる――。
心をスッと軽くする。
SNSへのつぶやきから生まれた、
今すぐできる日常に取り入れたい処世術。
人生について考えてみた時に、私自身は「喜劇の人生」だったらよいなぁと、思うことがあります。人生を、この宇宙でたった一つの芸術だと仮定した時、私はどんな時にも「笑い」を持っていたいと思うのです。(本文より)

本文をチラ見せ!

人はどんなに辛い状況でも最後の時がくるまでは前を向いて生きなければならない。
私は以前、こんな気持ちの中に無理に身を置いていたことがあります。
自分の人生の意味を「どこか」に求めては、出てこない答えに悶々とする日々を送っていた時期。
そんな時期に初めてカウンセリングを受けました。
「自分の状況や気持ち」をカウンセラーに話していくうちに、存在すら忘れていた涙が溢れ出し、封印されていた自分の思いが次々に湧き出てきた感覚は今でも鮮明に覚えています。
カウンセリングを受けて少し経った頃当時抱えていた問題に対して自分がずっと「他人に主軸を置いていた」ことに気がつきました。…

6月3日(火)14時~

『新時代のリーダーに必要な12のチカラ』
深澤哲洋

部下ができたらまずこれを読め!

 
 

ダイノジ 大谷ノブ彦推薦!
「僕は以前リスナーに「ボスと呼べ」と言って笑われた。これを読んでからにすれば良かったと思ったよ。この本はまさに、未来のボスの参考書だ」

「27歳までバンドマン、28歳で初めて入った会社の社長に30代で就任」という異例の経歴を持つ著者が、現代社会で求められるリーダーの資質を分かりやすく解説。「こんな上司がほしかった!」と思わず膝を打つリーダー本の決定版。

本文をチラ見せ!

まず本書を執筆するにあたって、簡単な自己紹介と、なぜこのようなビジネス書を書こうと考えたかについて簡単に触れたいと思います。
僕は、株式会社サンコミュニケーションズというイベントの企画・制作・プロデュース会社の代表取締役社長を務めています。創業は1979年と僕が生まれた翌年にできた老舗の制作プロダクションで、一時期は広告・イベント業界で業績2位という時代もあったようです。
過去にはつくば万博や愛・地球博のパビリオンのプロデュースや、東京スタジアムの建設コンサル、東京ミレナリオや、Jリーグの演出や表彰式、有名IT企業の展示会など数々のイベントを手掛けており、業界ではそこそこ名の知れたイベント会社です。…

6月3日(火)22時~

『アボリジナル・アートはじまりの物語 若き美術教師と先住民の人々が生んだ奇跡』
髙松真理子

親子で読める!1970年代のオーストラリアで起きた、感動の実話。

 
 

地図にすらのらない町に住む人々が描く文様が、なぜ世界にエネルギーを与えるアートにまで発展したのでしょうか。
力強く大胆な絵画と、アボリジナル文化の素晴らしさを見抜き、支援を続けた美術教師・バードンの生きざまをのぞいてみませんか?

本文をチラ見せ!

これは、オーストラリアで起こった、奇跡のような本当のお話。
オーストラリアには数万年前から、アポリジナルの人々が住んでいた。
しかし、1788年、オーストラリアに白人が上陸したことをきっかけに、アポリジナルの人々は土地を奪われ、差別や迫害を受けていた。
シドニーに住んでいた31歳の白人美術教師、ジェフリー・バードンは1970年代初め、アポリジナルの人々が住んでいたバブニアに行こうと決心した。
アポリジナルの人々と仲良くなりたいと思ったからである。…

6月4日(水)8時~

『聖なる国 日本』
ジェロニモ

2027年までに読んでおきたい本

 
 

人類にとって大きな転換点となるその時を前に、思い出すべきこととは––。

私たちは自然の一部であり、宇宙の一部である。
古代日本人の豊かな精神世界を紐解く至極の一冊。

本文をチラ見せ!

私は、古い歴史や神社が好きで全国各地を巡ってきた。日本を何周も周り1000km超の運転も多かったが、不思議と神社を周れば周るほど元気になっていくのであまり苦ではなかったりする。
行程を変更して気になる所があれば立ち寄り、旅の途中で情報が飛び込んでくれば行ってみる。同じ場所でも何度か行くと雰囲気がまた違う。
そんな風に好奇心の赴くまま日本全国を巡りながら「聖なる国 日本」というブログを書き綴ってきて16年が過ぎた。
日本という国は歴史が深く周る度に発見があり、おぼろげながら見えてきた日本の神聖さや興味深いことを一冊にまとめてみようと、「聖なる国 日本」というブログの書籍化をすることにした。…

6月4日(水)11時~

『宇宙人のあずかりボランティア』
工藤優華

クリスマスイブの夜、家にやってきたのは……?

 
 

心あたたまる、やさしいきもちになれる絵本。

ある雪のふる夜。パパ宇宙人がすこし留守にする間、娘のノエルちゃんをあずかることになります。
ごちそうを作って一緒に食べたり、家の妖精さんとあそんだり、ノエルちゃんとすごす毎日は、いつもよりにぎやか。

本文をチラ見せ!

クリスマスイブの夜、私の家に宇宙人(うちゅうじん)がやってきました。
「いきなり申(もう)し訳(わけ)ございません。うちの娘(むすめ)を少しの間、あずかっていただけませんでしょうか?」
事情(じじょう)を伺(うかが)ったところ、仕事(しごと)で地球(ちきゅう)に来る時に、娘(むすめ)がどうしてもパパのお仕事(しごと)する場所(ばしょ)を見たいと言うので連(つ)れてきたのですが、星(いえ)に必要(ひつよう)なものをとりに行かなければならなくなって、急ぐ時は瞬間移動(しゅんかんいどう)をしていたけどそのスピードには娘(むすめ)がまだ耐(た)えられないのだそう。…

6月4日(水)12時~

『東京フェイクLOVE♡』
川田レイ

57歳の主婦でも24歳のイケメンと恋しちゃダメかしら?

 
 

57歳の真由子は、15年勤めたスーパーを辞め、久しぶりの専業主婦生活を送っている。ある日、テレビで紹介され気になっていた「イケメンマッサージ」に行ってみることにした。予約を入れ、都心のデザイナーズマンション302号室の扉を開ける。それが、イケメン花川流星との濃密な関係の始まりだった・・・・・・。

本文をチラ見せ!

望月真由子57歳、首都圏の郊外で家族と生活する平凡な主婦である。
地方に住む高齢の父が亡くなり、実家の整理や母の老人ホーム入居の世話をするため、15年勤めたスーパーを辞め、久しぶりの専業主婦生活を送っている。
時間が出来たので、真由子は今までやってみたかった事を少しずつ行っていた。全身の医療脱毛、くすみやシミ取りのレーザー治療。レーザー治療の1ヶ月後くらいに、ぶり返しの色素沈着が出てくることもあるので、時間にゆとりがある今ようやく出来たのだ。
そんなこんなで、3月になっていた。
日差しが気持ちよいうららかな春のある日、真由子はふと、何年も前から気になっていた…

6月4日(水)14時~

『妖精たちの四季の詩』
平野孝音

さあ、季節を紡ぐお手伝いに行こう

 
 

ランラン、ポロロン。
耳を澄ませると、かわいい妖精たちの声がするわ。

本文をチラ見せ!

物語の主人公は宙(そら)・光・風・水・大地・香りの幼い妖精たち
花 虹 森 雪の精たちと季節を紡ぐお手伝いをしているの
そっと覗いて 耳を澄ましてごらんなさい
春 夏 秋 冬と時を進めている
可愛い妖精たちに出会えるわ

6月4日(水)22時~

『赤いカラス』
多田幸生

過去も現在も未来もない、あるのは断片的な記憶だけ――

 
 

夢から夢へと自由に行き来する男は、文明の栄枯盛衰を垣間見る。
これは虚構か現実か。時空を超えて展開される摩訶不思議な旅行奇譚。

「どっちみち死ぬんだから食ってあげましょうね、あなたの夢を」
妻との死別をきっかけに仕事を辞めた男は、思い出が残る中国を訪れる。
道中で出会った奇妙な仲間とともに、文明を辿る旅が始まった――
夢と現実が交差する世界を描いた、予測不能なファンタジー小説。

本文をチラ見せ!

大気が乾燥し、海水が吸い上げられて、雪が降りしきった。世界の海面が一二〇メートル下がる。
地中海は北のアルプス山脈と南のアトラス山脈の間にあった。はるか東のモンゴル草原には黒海が佇んでいる。これが地中海盆地。
大西洋とは西の狭いジブラルタル海峡で繋がっていた。地中海が干上がる。河川、降水、海峡からの補給なんか何の役にも立たない。
インドネシア近辺、熱帯アジアも干上がって、スンダランドが形成される。
日本海も小さくなって北海道と大陸が繫がる。
シベリアとアラスカも繋がって堰き止め湖ができ、寒流の太平洋への流入が止まる。この堤防のことをベーリング陸橋と呼んだ。…

6月5日(木)8時~

『源氏物語探訪 ゲーテとともに』
田中宗孝 田中睦子

優れた思想は、国を超え時代を超える

 
 

晩年のゲーテが若い友人に語った文学論と『源氏物語』の世界には、多くの共通点が存在していた――。
偉大な詩人の格言から、1000年以上にわたり評価され続ける理由を読み解く。

本文をチラ見せ!

私たちが『源氏物語』の解読にとりかかってすでに十数年になるが、さらに解読を深めるために役立つものはないか、探していたところ、次の本に出会った。
エッカーマン著・山下肇訳『ゲーテとの対話』(上)(中)(下)(岩波文庫、二〇一二)。
文豪ゲーテの名を知らないわけではなかったが、それ以上のことは何も知らない。エッカーマンについては、その名すら知らなかった。しかし、わらにもすがる気持で読み始めて、この本から離れることができなくなってしまった。まるでゲーテの肉声が聞こえてくるような心地である。…

6月5日(木)11時~

『飲茶むちゃむちゃ』
小島こうき

点心(てんしん)たちが、自由を求めて大さわぎ!

 
 

肉まん、あんまん、ギョーザにシューマイ、
チーマーカオとマーライコー、杏仁豆腐、ショーロンポー。

豚珍楼(とんちんろう)の飲茶たちは、ちょっぴり変わった夢を持っている。
料理人の珍さんが、みんなのわがままを聞いてあげると……。

本文をチラ見せ!

中華料理店「豚珍楼(とんちんろう)」の厨房(ちゅうぼう)で、点心たちがあつまって、なにごとか、ひそひそ話をしています。
どうやら、料理人の珍さんに不満があるようです。
あんまんが、言い出しました。
「いつも変わりばえのしない点心じゃ、おもしろくないよ。ぼくたちには、なんにでもなれる自由があるはずだ」
「そうだ、そうだ」
とまわりの点心たちも、声を上げました。
仲間の声に押されて気持ちを強くしたのか、あんまんは、思い切ってい言いました。

6月5日(木)12時~

『人生後ほど面白い 味が出るのはこれから』
森久士

エイジズムに打ち勝つ!

 
 

「もう年なんだから」とは言わせない。
ユーモアあふれる語り口で、老後のお悩みや高齢者への偏見を一刀両断。
「素晴らしき最終章」を飾るための金言がつまったエッセイ。

本文をチラ見せ!

死ぬ時は「良い人生だったと納得して死んでいきたい」と思う。そういう方は多いと思います。憂いなく満足の中で苦しまず、怖がらずにぽっくりと静かにあの世に逝きたい。理想ですがなかなかこのようにはいかない。
まずは定年や廃業が近づくにしたがって、後輩やら跡継ぎに慣れ親しんだ職場を徐々に追い出され、家族からは「今まで頑張ってきたのだから、これからはゆっくりしてください」などと本心とも思われる思いやりを言われるが、しばらくすると邪魔にされ、粗大ゴミだとバカにされ、…

6月5日(木)14時~

『岬 下巻』
まつはじめ

金融機関と中小企業の攻防をリアルな筆致で描いた社会派小説。

 
 

民事再生に向け、賽は投げられた!
債権者集会で改めて未来への決意を固めた松葉は、
「再生」を模索しながら、新たな事業譲渡に活路を見出し、
起死回生を果たしていく。
絶望、憎しみ、憤り……大きな感情を胸に刻苦奮闘する、中小企業の運命への逆襲。

本文をチラ見せ!

再生に向けて、「やるぞ!」と、気勢を上げているみんなの声が、今日も怒涛の如く松葉の耳に押し寄せて来る。
ありがたい。何とお前は幸せな男だ! という声も聞こえてくる。
松葉は、静かに目を閉じた。
まだ、あの熱気が松葉の体に籠っているかのように、体が火照っている。
ありがたい、何としても再生し、再建を果たし、恩返しをしなければならない。
しかし、果たして松葉にそれは可能なことなのか。一抹の不安が松葉の頭をよぎる。
誰にも相談できない。松葉は、一人逡巡した。今にも、松葉はその重圧に押し潰されそうだ。それに耐えかねて、全てを投げ出したい、という衝動にも駆られる。…

6月5日(木)22時~

『戊辰戦争』
吉野敏

仙台藩は賊軍にあらず
歴史の陰に埋もれた仙台藩士の苦悩と生き様

 
 

1868年、新たな時代への転換点となる戊辰戦争が勃発した。
新政府軍と対立した奥羽越列藩同盟の中心的役割を担うも、敗北し、歴史上「賊軍」の汚名を着せられた仙台藩。
しかし、仙台藩は本当に「反朝廷」の精神を持ちながら敗れていったのか。
その真相を、藩内財政や知行形態、東北各地での戦況などから紐解いた歴史研究書。

本文をチラ見せ!

慶応四年(一八六八)一月三日に勃発した鳥羽伏見の戦いから、明治二年(一八六九)五月十八日函館戦争の終結までの約一年半、五百二日間に及ぶ国内最大の争乱を戊辰戦争と呼んでいる。
戊辰とは、慶応四年が、干支の十干のなかの戊(つちのえ)と十二支の辰(たつ)との組み合わせの戊辰の年に当たることから名付けられた。このような例は、壬申の乱(六七二)にも見られる。
この戦争を「日本近代」が創出される一過程である、或いは幕藩制国家が天皇制国家へ転換する過程に発生した大内乱である(石井孝著『戊辰戦争論』)と位置付ける説。また明治維新のなかで「維新の変革はブルジョア革命」説、これに対し…

6月9日(月)8時~

『改訂版 目からウロコ マンション管理のトリセツ』
増永久仁郎

管理会社と設計事務所の財布にならないために

 
 

NPO法人近畿マンション管理者協会の会長が本音で語る一流のマンション・マネジメント。
適正なマンション管理を実現する極意が満載の、悩める管理組合理事・役員、必読の一冊。
待望の改訂版!

本文をチラ見せ!

2020年1月16日に発刊した『目からウロコ マンション管理のトリセツ』は、マンション管理業務に素人の私がマンション管理士に運良く合格し、以後約20年間にわたり管理士として活動した中で、マンション管理の専門家として管理組合の自立化を支援する実務書を世に出すべく自らの体験を赤裸々に記載したものです。
従って拙著の売れ行きよりも、多くの悩める管理組合の方々の参考になればとの思いから近畿圏の主要な図書館に謹呈する等、多数の区分所有者の目に触れる事でマンション管理の実務に役立てれば良いとの願望を込めて書きました。
しかるに、予想外に好評で2021年9月末現在で1万部に届く売れ行きだと聞かされる中で改訂版を促す声もあり、…

6月9日(月)12時~

『スタンド・ラヴ』
惣才翼

「気づいたら私は、あの甘酸っぱい青春時代の真っただ中にいた」
落語家 林家たい平推薦!

 
 

「要するにの恭平、お前は『見られ人間』なんよ。
だけどな、他人の目を気にし過ぎることは、結局他人に甘えとるんじゃ」
勝利と敗北、羨望と優越、孤独と連帯、勇気と臆病、忍耐と諦観ーー。
1980年代を舞台に、目まぐるしく変化する青年期の痛みと自意識を赤裸々に描いた物語

本文をチラ見せ!

眠ろうとする程に目が冴えて、恭平は寝返りを打ち続けていた。
ストーブの温もりも失せた部屋は急激に冷え込み、毛布は徐々に暖かくなってくる。
パジャマとシャツの裾をたくし上げ、ブリーフの中をまさぐると、強敵に怯え尻尾を巻いた犬のように、縮みあがった恭平自身が、そこにある。
絡み合った陰毛をていねいにほぐし、掌に恭平自身を収める。指先に少し力を入れると、血管が微(かす)かに脈打つのが感じられる。その弱い脈拍で、辛うじてモノとしてではなく肉体の一部としての証を確認できる程に、恭平自身は生気を失っており、指先で軽くしごくように愛撫を試みても、変化は起きない。…

6月9日(月)14時~

『二十世紀のおとぎ話』
オー・クンケー

君たちそれぞれが、“世界一強い”と思うものを探し出してきてほしい

 

王さまからの突然の指令にはじまった、王子と王女の強いもの探しの旅。
彼らが各国を渡り歩き、辿り着いた「本当の強さ」とは――。
今こそ親子で楽しみたい、平和を考える物語。

本文をチラ見せ!

その小さな王国の名は、ユートピリッツ王国。
国王、すなわち王さまの名前は、エドワード(Edward)。
王さまは、既に七十の歳を超え、髪の毛はまっ白です。
頭には、ひときわ大きい一粒の赤い宝石が飾られた王冠(おうかん)をかぶり、首からは、この国を治める者の証あかしである金色の大きなメダルをかけています。メダルの表には、「Edward」と国王の名が刻(きざ)まれています。メダルの裏側には、ユートピリッツ王国の森と湖と山々の美しい景色が細かく彫られています。
王さまは、いつでも背中をピンと伸ばし威厳(いげん)と風格(ふうかく)に満ちていて、誰が見ても立派な王さまと思うことでしょう。…

6月9日(月)18時~

『野島・夏島』
小川賢

短く消滅した日本海軍初の飛行艇部隊「横浜海軍航空隊」。
その知られざる活躍と、隊員たちの生き様を、
見守り続けた女性の視点で感動的に描いた本格歴史小説。

 
 

人の命を盾にして
生きる価値のある人間など、
どこにもいない

短く消滅した日本海軍初の飛行艇部隊「横浜海軍航空隊」。
その知られざる活躍と、隊員たちの生き様を、
見守り続けた女性の視点で感動的に描いた本格歴史小説。

本文をチラ見せ!

赤茶色をした湘南電車は小山が間際に迫る谷あいを走り抜けた。爽やかな新緑に覆われた周囲の低い山々は、初夏の光を浴びて輝いていた。電車は徐々に速度を落とし、レールのポイントを通過したのかガタガタガタと左右に大きく揺れたあと、ゴトンと音を立てて止まった。
奈津は湘南電鉄の金沢文庫(かなざわぶんこ)駅のホームに降りた。そこは初めて降りる駅だった。…

6月9日(月)20時~

『マリファナ家族』
東龍澄

リアルな情景描写で、虚無と再生の人間心理を描く問題作

 
 

猟奇的な妻との生活の果てに、マリファナ栽培で逮捕された男。
4年間の結婚生活、心休まる時間は1日たった15分だった。
転がり落ちた男は、留置場の中で何を見たのか――。

【あらすじ】
マリファナ栽培によって逮捕された丈一(35歳)は、留置場で、猟奇的な妻・ミサトとの生活を回想する。
自分はどこで、何を間違えたのだろう――。
現実感のない留置場での日々だが、幼い息子・凛太の事だけが頭から離れない。
すべてを奪われた丈一は、息子のために再び立ち上がることができるのか。

本文をチラ見せ!

目を覚ますと、安っぽい蛍光灯の光が差し込んできた。薄緑色の無機質な高い天井。匂いも違う。俺の自宅ではない。
薄目で周りを見渡すと、薄緑色のコンクリ壁、同じ薄緑色の畳。そして出入り口らしき所は、鉄格子に囲まれていた。
少しざわついたような、多数の人の気配がする。保育園の頃を思い出した。昼寝の時間が終わったときの、うっとうしい喧騒だ。寝起きの不機嫌さと、他者の喧噪に対する、嫌悪の入り交じった記憶だ。
そこは留置場だった…

6月9日(月)22時~

『全知全能の神―真理、現実および科学の統合認識―』
M. A. ハンナン・著 下河辺宏功・訳

精神文化の向上、探究心の啓発を目指して

 
 

物質文明ばかりが発展していく現代社会。
しかし、世界には科学で解決出来ない事象があふれている――。
イスラム教における唯一神・アラーの教えから、人生の本質や来世の安穏のためのヒントを学ぶ。
宗教軽視が進んでいる今日に、哲学・宗教について考える入口を開いた一冊。

本文をチラ見せ!

人類へ捧げる
宇宙における神の最高の創造物
“宗教”の概念―それは難解であり、興味をそそる問題である。今日、人類は大きく分けて二つのグループに分けられる。
神を信ずる者と信じない者。我々はこの世に住み、万事がそのなかで起こっているというのに、我々の多くはこの世の創造物について考えることは殆んどない。
この世界、即ち宇宙には、天、空、地があり、万物―見えるものと見えないものがある。神を信ずるグループは男性女性全て、創造主は万物のために在すことを固く信じている(聖典に支えられて)。
宇宙の主は、宇宙と万物個々にそれぞれの目的を持たせてお創りになったことは、主自身が最もよくご存知である。…

6月10日(火)8時~

『おっさん絵ッセー』
ごんどうみのる

こてこて関西人画家のもう一つの顔は絵ッセイスト!

 
 

ある時は美術教師。またある時はバンドマンに主夫。
やりたいことはなんでもやる人生は、彩りに満ちている。
温かいイラストとともに周囲の人々をユニークに描いた小噺が、くすっと笑えてぽろっと泣ける。

本文をチラ見せ!

ある時は、現代アートのアーチスト。またある時は、シンガーソングライター。またある時は、陶芸家。またまたある時は、エッセイスト。
その正体は、どれも売れなかった、器用なただのおっさんである。
人生はよくドラマに例えられる。
主人公である自分は、成長の過程を辿って、いろんな役を演じていく。
小学校では学級委員長役をやり、中学校では生徒会長役をやり、高校では美術部部長役、修学旅行実行委員長役もやった。体育の授業では、いつも見本役の演技を命じられ、詩人役になり、フォークシンガー役もやった。
「戦争を知らない子供たち」役は、大学生活を謳歌した。
有名な画家になることを夢見ていたが、…

6月10日(火)11時~

『病院を育む』
福嶋博愛

佐賀県一の慢性期病院を目指して

 
 

医療施設が充足している環境の中で、どう価値を生み出すか。
それは、療養に特化して、地域完結型の連携体制を構築することだった――。
「現代に必要とされる病院」を追い求めた20年間の経営史。 超高齢社会、人口の減少、そして医療技術の発達。そんな時代の変遷の中で求められた“機能分化”と“医療連携”。いち早くそれを察知し、満足される慢性期病院としての存在を確立するべく奔走した。しかし、徐々に実績を積み評価を受けていた中、2019年と2021年に水害が襲いかかる。この被害は、彼らに大きな困難と新たな課題をもたらした。

本文をチラ見せ!

二十一世紀になって二十二年が過ぎた。
十年一昔が五年一昔になり社会は目まぐるしく変化している。変わったと感じたことを簡単に羅列してみると、高齢化社会から超高齢社会になり、疾病構造が変化して認知症、骨関節疾患、廃用症候群、心臓病、慢性腎臓病、肺炎、白内障が増加した。
介護保険制度が発足して高齢者関連施設が増加し専門職ができた。独居高齢者が問題となっている。
地域で高齢者を守るため多職種参加による「地域包括ケアシステム」の推進を目指しているが、エッセンシャルワーカーの不足が問題になっている。…

6月10日(火)12時~

『あなたに会えて』
金子滿喜子

今、大切なあなたに贈りたい言葉は――

 
 

自然の移ろいに耳を傾け、国際情勢に関心を持ち、周囲から学び続ける。
日本の田舎に居ながら世界中の人々と触れ合った著者の、人生の記録。
With English version by the author, for friends around the world.

本文をチラ見せ!

京都で過ごした大学生活の4年間を除けば、私は人生の大半を広島県北部の山間地域で暮らしました。大学では、英語と国語の教免を取得して近隣の中学校で36年間教えました。
家族、同僚、生徒に支えられた教員生活でしたが、英語を介して世界の人々や若者達と出会うこともできました。それは、田舎に暮らしながら、かれらを通してより広い世界を垣間見ることのできた幸運な体験でした。
これから英語を学ぼうとする人達や教師を目指そうとする人達にもそんな幸運な体験をしてほしいと願います。
そして、幼い私の孫達には祖母(私)が、どんな人達と出会い、何を考え、どんな風に生きたのかを知ってもらいたいと願いこのエッセイを書きました。…

6月10日(火)14時~

『顔晴れる人になるために』
石原義光

医療人である前に、人間としての成長を。

 
 

「マツモトキヨシ」で薬剤師から採用責任者まで上り詰めた著者の、知識と経験に裏付けられた確かな自己形成論。
同業のみならず、全ての若者へ向けた熱いエールがここに――。

病院薬剤師としてファーストキャリアをスタート。しかし、「経営を学んで自分の薬局を持ちたい」と一念発起し、大手ドラッグストアの門を叩く。カリスマ会長の元で営業、人事、教育マネージャーを歴任すると、今度はキャリアコンサルタントへ転身し、予約の取れない大人気講師に――。
人生を楽しみながらも果敢に挑戦を続けてきた著者が考える、自身の可能性を広げる秘訣とは。

本文をチラ見せ!

薬学生諸君
薬剤師法第一章第一条に、こう書かれています。
第一条 薬剤師は、調剤、医薬品の供給その他薬事衛生をつかさどることによつて、公衆衛生の向上及び増進に寄与し、もつて国民の健康な生活を確保するものとする。
つまり薬剤師は、国民の健康な生活を確保するものであり調剤やOTCだけではなく、体外診断用医薬品である医療用抗原検査キットからオムツ、ミルク、洗剤、ティッシュに至るまで公衆衛生の向上及び増進に寄与することと書いてあります。
そのような理由で国民の健康な生活を確保するのが薬剤師なんです。すごく重要な役割があるんです。
医療人(薬剤師の後輩たちよ)の前に人間として自己成長してほしい。…

6月10日(火)22時~

『永遠への旅人』
竹田園

泣いて、喜んで、悩んで、微笑んで……

 
 

著者が17歳から70歳まで書き続けた詩の数々がいくつもの時代を超えて、あなたのもとに
これは、現代社会を懸命に生きる人々にこそ届けたい「人生の詩」

本文をチラ見せ!

Hello! Nice to meet you!

“Hello!”は呼びかけの便利な表現です。いつでも使えます。午前、午後、夜、夜中でも人と出会ったら“Hello!”と挨拶してください。電話の最初の挨拶も、“Hello!”「もしもし」ですよね。あなたがこの「はじめに」を読まれた時刻は午前、午後、夜、夜中のいつですか。…

6月11日(水)8時~

『明治大正人物列伝Ⅲ』
中井けやき

日本近代史における、知られざる偉人達。

 
 

スポーツ、政治、文化、医療など……。あらゆる分野で活躍した52人の半生を繙いて、日本の誇るべき歴史に敬意を表す。
「彼らの功績を残したい」その一心で日々追究し綴り続けた著者による人物録シリーズ第三弾。

本文をチラ見せ!

明治時代との出会いは『ある明治人の記録―会津人柴五郎の遺書』(石光真人編著、中央公論新社2017)である。
戊辰戦争さなか祖母・母・姉妹は自刃、父や兄たちは出征という困難をのりこえ生き抜いた7歳、柴五郎少年の記録である。涙ながらに読み心に残ったが、主人公のそれからを知らないままいつしか忘れていた。
それから20年、『日露戦争を演出した男モリソン』(ウッドハウス暎子著、新潮社2004)で、 北清事変さなかの北京で活躍する柴五郎に再会した。…

6月11日(水)11時~

『知って得する 医師が教える100歳超えの健康術』
桑敏之

超高齢者の「健康長寿」の極意と裏ワザを大公開!

 
 

歩くだけでは運動とは言えない――。
理想の75歳は「歩ける」ではなく「走れる」足腰。
現在90歳以上143人(うち100歳以上4人)の健康長寿をサポートしている「くわ総合クリニック」院長が語る、人生100年時代を明るく前向きに生きるためのメッセージ。

本文をチラ見せ!

本年5月(令和5年)私も、還暦を迎えシニアの仲間入りを致しました。丈夫に産み育ててくれた両親に感謝しておりますが、かくいう私も体のあちこちにほころびが出てきております。
「体の調子が悪い」「痛みや症状がなくならない」「健康に不安が」というのは、中高年の方の永遠の悩みだと思われます。人生100年時代になった今、より健康長寿で生きていく秘訣は何でしょうか?…

6月11日(水)12時~

『花房藩釣り役 天下太平 五月の恋の吹きながし』
石原しゅん

糸の向こうにあるのは必死の命。
だったらこれは遊びでは無い、戦いだ。

 
 

「あ、へのじか。釣りが仕事の呑気な侍や」城下では有名人であり特に釣り好きの間では天賀太平よりは「天下太平」、あるいは顔がそっくりな「へのへのもへじ」を縮めて「へのじ」と呼ばれるこの物語の主人公は、天賀太平二十三歳。
花房藩五万三千石で釣り役を務めている。
やる事なす事すべて頓珍漢、だけどなぜかみんなに愛される釣り侍は、「天下太平日々是れ好日、世はなべて事も無し(今日は天気が良くて嬉しいな)」を口癖に、今日も竿をふるのである。

本文をチラ見せ!

大きく沸(わ)き立つ波頭を切り裂き、獲物目がけて疾駆する船。
「なぜ備えぬ!」
その船の中で石動 (いするぎ)は怒(いか)っていた。あの船にとって我々は迫り来る嵐に他ならない。あの時、我々を見た時に動いていればこの海なら逃げおおせたはずだ。
だが、今にいたるも動かず、まだ、釣りを続けている。
「それほど釣りが大事なら、三途の河で好きなだけ釣るがよい」…

6月11日(水)14時~

『貞さんがゆく』
小柳津悦子

愛があるから笑いが生まれる

 
 

97歳の父を介護する60歳をすぎた娘が著者。介護される父の視点で介護生活を書いてみたというエッセイ。ユーモアあふれるタッチで、非常に達者な書き手。

本文をチラ見せ!

2020年12月31日をもって私は40年働いた職を定年退職した。当時62歳、2年定年延長してのリタイアであった。
理由は介護がそこそこ大変になってきたのと、例のコロナで我が職場もご多分に漏れず、通常業務プラスコロナ対応で、結構大変になってきた。
で、「もういいか」となった。元々そんなにご奉仕するタイプの人間ではない。「もう十分に働いた」と。…

6月11日(水)22時~

『改訂版 生きる目的』
河上英夫

人生は、あなたに見い出されるのを待っている

 
 

あらゆる困難を乗り越えるための、人生の「基礎工事」の方法を伝授する。2019年刊行の話題作を増補。

「何のために」ではなく「いかに」生きるか
●A・マズローに学ぶ「生きがい」の創造
●V・Eフランクルに学ぶ絶望を生きる哲学
●「いじめ」に屈しない精神を育む思考法
●「宇宙の根本原理」に従った生き方
●釈迦の教えと般若心経が問いかけるもの
●現代科学が明らかにする生命に与えられた意味

本文をチラ見せ!

最近は「いじめによる被害者が自殺する」という悲劇が繰り返されている。まさに見るにしのびない状況が続いているのだが、なぜ、彼らは自殺を選んでしまうのか、なぜ、生きようとしないのか、いつしか深く考えるようになった。
その糸口を模索している時、私は、一九〇三年に旧制第一高等学校の学生であった藤村操(みさお)(十八歳)が日光の華厳の滝に身を投じて自殺した事件に思い至った。
この事件から百年余りも経過したが、今も同じような自殺者が後を絶たない。…

6月12日(木)8時~

『はなび』
八十田惠子

ねぇ母ちゃん、
父ちゃんはどこにいったの?

 
 

人間の父ちゃん&母ちゃん、犬の兄ちゃん、猫の姉ちゃんと暮らす、おしゃべりが大好きな末っ子猫「はなび」。
走りまわって一緒に眠って、家族と遊ぶ楽しい日々だったけど、ある朝、父ちゃんが体調を崩しはじめて――。

●はなび…まっくろだけどお腹に白い模様がある。
●紅葉(もみじ)…世話焼きな犬の兄ちゃん。
●文(あや)…妹たちにカリカリをゆずる、我慢強いおすまし姉ちゃん。
●楓(かえで)…おチビのはなびと本気で遊んでくれる。

本文をチラ見せ!

カチャ。
(あっ 父ちゃん 帰かえってきた)
うちは玄関に飛んで行った。
「ただいま、はなび。待っとってくれたんか。文も楓も おいで」
と言いながら父ちゃんは靴をぬいだ。
父ちゃんの太ももの間あいだは うちの“特等席”。…

6月12日(木)11時~

『キリギリスとアリ』
つるまきちひろ

君と出会って、僕は少し優しくなった

 
 

キリギリスくんを助けたいーー
誰もが知っているイソップ寓話の、もうひとつの結末。

これが現代版、『アリとキリギリス』。
食べ物が無くなる冬の季節。アリは働き、キリギリスは休んでいたが……
生き方が多様化した、今の時代に届けたい絵本。

本文をチラ見せ!

とても暑い夏の日
1匹のアリが、大汗をかいて働いていました。
遠くの木陰では、キリギリスが涼みながら
気持ちよく歌を歌っています。…

6月12日(木)12時~

『恋の終わりに』
西田剛

微かな予感の粒が、やがて美しい方程式となる

 
 

幻冬舎グループ主催
ミステリー小説大賞 大賞受賞作

眉目秀麗な被害者と接点を持つ女たち、そして彼に酷似した男の正体とは。
交錯する人間関係を暴き出す本格派ミステリー。

凍てつく寒さ極まる二月。大阪府箕面の滝で男の刺殺体が発見された。
事件を担当する大阪府警捜査一課の刑事・中岡泰生は参考人に聞き込みを開始するが、被害者の人柄や交際関係がどうも掴みきれない。
被害者の元・恋人やアパレルショップの女性店員に、被害者と瓜二つの謎の男。
この中に犯人は存在するのか? 迷宮に入りかけたその時、ある人物の言葉によって散乱していた欠片が様相を帯びていく——。

本文をチラ見せ!

「信之(のぶゆき)、いつまで寝とん! はよォ起きといで!」
遠くからそんな声がぼんやりと耳に届いた。そう思っていたら突然ドアの開く音が聞こえ、次の瞬間には毛布が勢いよく捲られた。
まだ暖房が点けられていない室内の冷え切った空気が信之を震え上がらせた。昨日までとは打って変わって、今日の大阪には寒気が舞い戻っているようだ。思わず信之は捲られた毛布を引き寄せたが、舞子(まいこ)がそれを取り上げた。
「もう、何すんねん」寝ぼけまなこで信之が上体を起こした。
「あんた、今日は部活の朝練やろ! はよ起きて、ご飯食べなあかんやん!」…

6月12日(木)14時~

『パパだからデキる子育て術』
鬼木一直

柔軟な思考と多くの失敗が子どもの未来をグンと広げる

 
 

がん・難病と闘いながら双子を育てた著者による家庭教育メソッド
大好評の子育て本 パパ視点の新刊!

・子どもの能力を大人が奪っている!?
・“手伝ってあげようか?”はNGワード
・理想のパパはそんなにすごくない
・育児・家事を頑張っているのに、ママが喜んでくれないのはなぜ?
・成功したときではなく、努力して失敗したときに褒めてあげる

企業のマネジメントと教育現場での気づきから体系立てた実践的教育論

本文をチラ見せ!

リモートワークを導入する企業が増え、家で仕事をする方が多くなってきています。子育てをしている親からすると、子どもと接する時間を確保できる素晴らしい機会であると言えます。
しかし、これまであまり育児をしてこなかったパパたちからは、「どのように対応すればいいのかわからない」という声を多く耳にします。
ある主婦は、「主人がリモートワークで家にいるのは、かえって困る」と言います。2007年頃からイクメンという言葉が使われ始め、男性の育児参加がもてはやされてきましたが、まだまだ、女性が育児・家事を主に担当する状況は変わっていないのが現実です。
なぜパパの育児参加がうまく進まないのでしょうか。…

6月12日(木)22時~

『「心の路」歴程』
葉丹安知英

困難な時代を生き抜くためのある人生の在り方

 
 

「~一つの歴史ある国家内で他の歴史ある異民族との共生はできないことを二十一世紀の私たちは体験した。それゆえ、宗教という虚構と普遍的価値とを融和し、各民族が互いに歴史を尊重しあえる普遍的な虚構を私たちは必要としている。私はそう考えて「心の路」を提案したいと思う。これはそのことをあなたに解ってもらいたくて書いた手紙だ。(本著より)」

本文をチラ見せ!

─自分の宗教的感情および欲求を見ぬく勇気をもっている人間だけが真実に道徳的な人間であり真実に人間的な人間である(『「キリスト教の本質」に対する批判に答える』フォイエルバッハ)。
およそ人の世は虚構だ。わが日本国も例外ではなく虚構の国で、日本人ばかりではないが、虚構によって生死を繰り返し、虚構によって国は統治されている。…

6月14日(土)8時~

『心に秘めたオパールは虹色の輝き』
丸山珠輝

磨くほどに輝く宝石のような心を持った全盲の少女・珠輝。 人と分かり合えない孤独の中で、“未知”に指先で触れて見た世界を描き出した、自伝的小説。

 
 

ジュエリー作家・桐山勇三氏 推薦
「生まれながら一筋の明かりも無い事としっかり向き合い、このような素晴らしい自伝を書き上げた珠輝さんの勇気と行動力に敬意を表します」

昭和二十二年、夏。丸山家に生まれた元気な女の子・珠輝は、両の眼球のない子どもだった。 “人と違うこと”で周囲の人間や親族からも理不尽な扱いを受ける子ども時代は、彼女にとって苦難の日々だった。
しかし、輝きを決して失わない心を持つ珠輝は、いつしかかけがえのない存在に囲まれていき――。
強く、しなやかに生き抜く姿に心揺さぶられる、実話をもとにした物語。

本文をチラ見せ!

時は昭和二十一年。第二次世界大戦が終わった翌年、この物語は二十二歳の丸山嘉子が日本に帰国したところから始まる。物語の舞台は福岡県飯塚市。
福岡市と北九州市の真ん中にあり、当時は筑豊炭田として筆者の小学校の社会科の教科書にも掲載された筑豊地方中核の都市で遠賀川の周辺に広がる今も自然豊かなところだ。
丸山家は…


6月14日(土)12時~

『心の世界』
岩村和道

起こる不幸のすべては自分都合の〝思考の壁〟にあり

 
 

人生を楽しめないと感じる人ほど課題は多い。
ストレスに感じていることを、「外食」や「カラオケ」など小手先の快楽で解決しようとしているためだ。
しかし、それは根本的な解決にはなっていない。
抑圧された社会だからこそ、ストレスの原因をしっかりと分析する必要がある。
マイナスの意識を消し、何事にも行動的になれるメンタルトレーニングをはじめるきっかけになる啓発書。

本文をチラ見せ!

心とはどんなものなのか。心がどれだけ経験や現実に影響を及ぼすのか。
そして、実は心こそ何よりも大事なものであることを、この本を通じて伝えていきたいと思います。私たちが生きているなかで先人たちの知恵や教えのおかげにより、多くの真理のかけらを知ることができます。たとえば、あまり欲をかくと裏目に回るということを、何となく知っているのではないでしょうか。そのような経験をしたり、話を聞いたりすることで漠然と受け入れて常識としているというのが現状だと思います。
しかし、この教えは…


6月14日(土)12時~

『青春悼歌』
行燈省益

自分達の時代だけは特別であるかのように信じていて、
青臭く夢想じみた錯覚。それが僕の青春だった。

 
 

とにかく自意識過剰で、何をするにしても一途に気負い過ぎていた。―本文より―

こんな青春の思い出は、誰もが経験する気恥ずかしさだろう。
自分たちだけは特別だと思い込む青臭さ、自意識の強さ故の孤独。
青春に傷つき悩む、「すべての若者」に通ずる葛藤を、60年代、70年代の学生運動隆盛期の活気溢れる空気とともに描く私小説。

本文をチラ見せ!

不覚にも、なぜか溢れ出る涙をどうする事も出来なかった。涙は、後から後から嗚
咽と共にとめどもなく溢れてきた。プラットホームの薄汚れたベンチに座って、頭を
抱え、目を真っ赤にしながら一人ぶざまに涙を流す僕の前を、何か奇異なものでも見
るかの様に、どこか訝しげに通り過ぎていく乗客たちの眼差しさえ、あの時の自分に
は全くと言っていいほど気にはならなかった。今思い返してみても、悲しみをこらえ
きれずに泣いたのは、人生でその時だけ、ただの一度きりであった。
当時はすでに、三面記事の片隅に追いやられるまで、世間もすっかり慣れっこになり…

6月14日(土)14時~

『桶狭間の戦いは迂回奇襲説、長篠の戦いは鉄炮三段撃』
坂田尚哉

歴史の常識を疑え!戦国時代の通説に挑む

 
 

『桶狭間』『長篠』『三方ヶ原』……
戦国史に残る名合戦。その裏に隠された真実とは?
長年の研究と文献分析を通じて、合戦の核心に迫る

桶狭間の戦いにおける織田軍の勝利の決め手は迂回奇襲にあったという説をはじめ、三方ヶ原の戦いや、長篠の戦いにおける様々の説は、他の有力説を相手に論戦に挑んで互角以上に戦ってむしろ通説の座を奪い取れそうなほど、完成されたものであると思う。(本文より)

本文をチラ見せ!

桶狭間の戦いは、河越夜戦・厳島海戦とともに日本三大奇襲戦のひとつに数えられる戦国時代を代表する合戦であるにも拘わらず、勝利した織田軍と敗北した今川軍のどちらの進軍経路についても様々な説が論議されていながら、これまでに定説といえるものがないという不思議な合戦である。
最近の研究が『信長公記』を最も良質な史料と位置付けて論考するという姿勢であることに、私は…


6月14日(土)18時~

『ガチャガチャ』
赤池法雄

ガチャガチャのように選べない現実の中でも、前を向いて生きる。
人生に寄り添う、大人に向けた絵本。

 
 

家族、仕事、地域の人々との繋がり――パン屋を営む主人公が体験する、日常に潜むドラマ。転校した娘が見つけた小さな勇気、新しい土地での挑戦、隣人との摩擦や助け合い。環境に適応しながら奮闘する姿は、「選べない現実」との向き合い方をそっと教えてくれる。変わりゆく時代の中で「良くしよう」と努力する日々を、温かなイラストとともに描いたヒューマンストーリー。

本文をチラ見せ!

娘が小学校3年生で転校する日、彼女は教室からたくさんの荷物を持って一人で校舎を後にした。
娘がふと後ろを振り返ると、壁に絵画コンクールで選ばれた彼女の絵が飾られているのが目に入ったようだ。
その絵を見つめる娘の表情からは、まるでその絵が彼女を励まし、「頑張るんだよ」と言ってくれているかのように感じたのかもしれない。…


6月14日(土)20時~

『アミとアライの詩 銀河系宇宙編』
太田祐一

それは、使命を果たすための運命の出会い。
次元上昇を迎える時代に贈る、未来への物語。

 
 

「宇宙に愛と真実の種をまく」使命を託された龍の国の王女・アミと、「【星の宝】を探し出す」使命を授かった星の国の王子・アライ。
敵対する2つの国に住む2人の出会いが、銀河の歴史を変えてゆく。
彼らを待ち受ける波乱に満ちた運命とは――。

宇宙に広がる国々を舞台に、愛と希望を紡ぐSF冒険ファンタジー。

本文をチラ見せ!

人類の歴史が始まる前の時代のことである。宇宙はビッグバンから始まり、星雲ができ、星々が広がり、ブラックホールが出来上がっていった。神々や天使たちは、天地創造の業に加わり、それぞれの役割を果たしていった。アンドロメダ星雲を監督する神、銀河系宇宙を監督する神、など、様々なミッションを受けて、宇宙は拡大していったのである。
この地球における創造の業は、神々や天使たちが見守る中で、特殊なものであった。今でこそ、エジプトやインドの神々、北欧の神々、日本のアマテラスをはじめとする神々の神話が残っているが、それらの神話は、いわゆる人間よりも高位の宇宙人たちを表しているに過ぎないのである。
この宇宙には、十二の段階があり…


6月14日(土)21時~

『魔手 隠密捜査官6』
冬野秀俊

闇を暴く者は、闇に呑まれる──

 
 

アメリカと日本、過去と現在。
二つの事件が交錯し、極悪の影が浮かび上がる。
捜査の果てに待つのは、暴いてはならない“真実”だった。

元警視庁刑事・大利家戸は、特命捜査の依頼でシアトルで起きた外務省職員の不審死事件の真相を追う。
調査を進める中、青森の高校のタイムカプセルから発見された衝撃の告白文に行き当たる。
そこに記されていたのは、半世紀前の未解決の殺人事件。
一見無関係な二つの事件の背後には、政治家や官僚、経済界が絡む巨悪の陰謀が潜んでいた。
次々襲いかかる危機を潜り抜け、大利家戸は真実にたどり着けるのか──

本文をチラ見せ!

暗闇が言った。 「意見を聞かせて」
室内が暗いといっても、顔が見えないわけではなかった。空の青が、あまりにも冴えわたっていたからだった。
暫くして、大利家戸清一(おりけどせいいち)が徐に口を開いた。
「難しい事件のようですね」
「それで……」
難しいのは分かり切ったこと、その先が聞きたいのだ。
「二つの殺人事件が、単なる殺人だとはとても思えない。組織ぐるみ、とてつもなく大きな組織が関係しているような気がする」
清一は、そこまで言ってからコップを引き寄せた。そして、大きなコップに入った水を少しだけ口に含んだ。
「何故、そう思うのかしら……」


6月14日(土)22時~

『麗しき英国生活の恵み』
大塚博康

英国の地で学んだ、“きちんとシャンと生きる”こと

 
 

現地での家探しや子供の学校選びから始まり、英国ならではの行事や地元住民との交流、歴史ある村での日々を綴る。
英国での駐在員生活を通じて得た、人生を楽しむヒントが詰まった一冊。

本文をチラ見せ!

海外駐在で赴任国に数年間生活することは、短期間の業務出張や個人的な旅行で滞在することと違って、現地の人たちと本格的に日常生活でお付き合いをしながら、地域社会の一員としてさまざまな経験をすることが必然的に発生します。

海外駐在員は、派遣元の企業や団体が経費負担をして給与や保険も保証してくれている待遇環境の中で働くので、仕事に専念して成果をあげることはもとより当然ですが、日本にいたのでは体験できないような出来事を通して学びや発見ができる恵まれた機会を得ているといえます。大小さまざまな体験は、その後の人生に確実に影響を与えるのです。
赴任した当初はそのような意義など考える間もなく…


6月15日(日)8時~

『パーキンソン病の真実』
北田徹

真実は必ず明らかになる。

 
 

日本医学界での研究に限界を感じ、ボストン・オタワ・UAEUとおよそ 30年もの間、パーキンソン病をひたすら追い続けた著者。
臨床医、研究者として、現在浸透している病説に一石を投じ、予防医学として有効と考えられる”ある意外な成分”を提言する!

本文をチラ見せ!

まず、「北田徹」って何者? どこかの医大の教授でもなさそうだし、所属のOtawa - Kagakuも怪しい(英語表記も怪し い)、とお思いでしょう。そこで、著者の略歴から紹介させていただきます。私は医学部卒業後、東京の私立医大の脳神経内科で神経学のトレーニングを受け、専門医を取得し、パーキン ソン病をはじめとする神経変性疾患の臨床に特に力を入れてきました。
同時に大学で家族性パーキンソン病の遺伝子同定を研究課題とし、慶應大学分子生物学教室(当時、清水信義教授)に国内 留学。1997年に世界初の常染色体劣性遺伝型パーキンソン病 の原因遺伝子の同定に成功し…


6月15日(日)12時~

『ナタリー』
福ゐ行介

君と過ごした時間が、僕の世界を変えた。

 
 

写真家の「僕」は、アメリカ東部の小さな町でナタリーと出会い、恋に落ちる。
二人は時を共にし、未来を語り合うが、ナタリーはメラノーマという病に倒れる。
無保険の彼女に残された道は、日本で治療を受けること。しかし、すべてが遅すぎた――。
「僕」はナタリーの遺灰を抱えて旅をしながら、
不平等なアメリカの医療制度と向き合い、彼女が求めた理想を追い続ける。
悲しみの先にある、新たな希望の軌跡とは。

本文をチラ見せ!

ナタリーの屈託のない笑顔の写真をジャケットの内ポケットに収め、助手席に置いたバッグが転がることがないよう細心の注意を払いながら、私は車を走らせている。

バッグの中には彼女の遺灰を収めた小さなガラス瓶が入っていた。北に向かうという以外、行き先にあてはない。ただ、少しでも彼女の故郷に近い海で散灰しようという思いに駆られていたのが、常磐自動車道にのった唯一の理由であったのかも知れない。
群青に染まる夜明け前の高速道路は、さすがに交通量も少なく、はるか前方を走る車のテールランプと規則正しく後方に流れていく照明灯が、ニューヨークインターステートスルーウェイ87を彷彿とさせた。


6月15日(日)12時~

『霧は、アンダンテで流れ行く』
余語眞二

逃げ続けた果てに、霧は流れる

 
 

逃げるように生きた歳月、主人公ひろしはただ流れるように生きてきた。
遠き昭和のなつかしい時代からの昭和百年の風。

本文をチラ見せ!

お宮の横に、小さな川が流れていた。
小川のあぜ道は、お宮の横から境内に続いている。
空には白雲が浮かび、初夏の空が広がっている。あぜ道には、雑草が続く。
淡い桃色の小さな花が、あっちこっちに咲いている。
ひろしは、祖父から「ムラサキカタバミ」と教えられた記憶があった。
「この道はどこに行くの?」
ひろしの後ろをこわごわついてきた女の子が言った。
その女の子、早見リサは、この幼稚園へ転園してきたばかりなので、ひろしが何かと面倒を見ていた。人目を偲ぶように……。もし他の園児に気が付かれたら、きっと恥ずかしく思っただろう。…


6月15日(日)14時~

『エメラルド国物語』
光川星純

少女の祈りが奇跡を呼ぶ感動の冒険ファンタジー

 
 

14歳の少女が不思議な力によって異世界「エメラルド国」に迷い込む。
そこは緑を蝕むウイルス「デスネヒト」によって荒廃した世界だった。
緑の輝きが消えゆく世界で、少女が見た希望とは?
友情、勇気、そして環境への思いが交錯する壮大な物語。

本文をチラ見せ!

朝の七時半をすぎたばかりなのに、ガラス張りの巨大なビル群に真夏の太陽が反射し、額から汗が滴り落ちてくる。
十四歳になったばかりのルリエは、母親と一緒に新宿駅へ向かった。学校は、昨日から夏休みに入っている。小学生の頃から病気がちだったルリエは、医師の勧めもあり、毎年長い夏休みの大部分を、母親の実家である信州の山の家ですごすことにしていた。
北アルプスの麓にある山の家には、祖父の仙吉と祖母の美千代と、ヤギのミーコと柴犬のポチがいる。辺りは深い緑に包まれ、昼間でも三十度を超えることがほとんどない。「ルリエ、じゃあ、おじいちゃんとおばあちゃんの言うことをよく聞いて、元気でいるんですよ。勉強もちゃんとやりなさい。お母さんもお盆には行きますって、おばあちゃんに言っといてよ」
流行りのナップザックを背負って…

6月15日(日)18時~

『振袖の謎森』
ホシヤマ昭一

時空を超えた扉の向こうに待つのは、真実か、幻か

 
 

花嫁列車に乗り込んだ姉弟が迷い込む謎の世界。
摩訶不思議な猫たちに導かれ、運命の扉が開かれる。
宮城県と福島県を繋ぐ阿武隈急行を舞台に繰り広げられる冒険ファンタジー。

両親を失い叔母と暮らす姉弟・丈太郎と淑子。
淑子が嫁ぐ日、花嫁列車で姉弟を待ち受けていたのは数々の奇怪な出来事だった。
迷い込んだ謎の世界で試練を乗り越えながら、家族の絆や結婚の意味が問い直される――。
不思議な森、謎の預言者、そして宇宙人との出会い……、
すべての真相が交わるとき、姉弟に衝撃の真実が明かされる。

本文をチラ見せ!

2匹の猫が見上げるほど高い岩から、少年を見ています。
「にぎゃーん。にぎゃあー」
黒猫が辺りに響き渡る低い声で啼なきました。
少年が運動靴に普段着の軽装でヘルメットもかぶらずに、垂直にそそり立つ崖の根元を登り始めました。何十メートルもの高さの垂直な崖で、風化して崩れ落ちた岩のかけらが足元に積もっています。
2匹の猫は少年が頂上には登ってこないだろうと思っていましたが、巨石の足元を斜めに登り、秘密の場所に向かっていることに、戸惑い不安げな様子でした。
〈ワシで追い払え、霧や霞で見えぬようにするんだ〉
黒猫が厳しい口調で言いました。
〈万一あの入り口が見つかったら……〉
弱気そうな三毛猫が長いひげと一緒に声を震わせます。…


6月15日(日)20時~

『生抜力®』
梶井寛

人生を楽しみ、生きる力を身につけよう

 
 

「定年後は自由に生きる」。そう決めた著者が、50歳からの10年計画で新たな道を切り拓いてきた。製薬会社の研究者から起業、狩猟、薬膳、キャンプ場経営へ。自らの手で住まいを解体し、自然の中で生き抜く力を磨く過程で見えてきたものとは?
全ての時代を生き抜くためのヒントが詰まった一冊。

本文をチラ見せ!

2019年4月、定年を迎えた。
大学院卒業後就職した山之内製薬は、藤沢薬品工業との合併でアステラス製薬と社名は変わったが、1つの会社で定年まで勤め上げたことになる。
幸せなサラリーマン人生だったらしい。
充実していたのは確かだ。自信を持って言える。
 
お世話になった社長と副社長へご挨拶に伺った。
(私)
「35年間、お世話になりました。10年前の50歳の時に「定年後は異分野で生きていこう」と考え、以降様々な準備して参りまして、今後は自分の可能性を求めて自由自在に走りたいと考えております」
(副社長)
「梶井さん、今まで、さんざん好き勝手やってきて、今更これ以上何を望んでいるのですか?」
(私)
「…………」

6月16日(月)8時~

『プレストレストコンクリートと都市トンネル工法』
西川和良

無限の適用性がここにある。

 
 

プレストレストレストコンクリートと都市トンネル工法の融合技術について、その原理を基礎から応用まで示した解説書。研究開発のプロセスを設計理論と施工方法に集約し、わかりやすくまとめてあるため、土木技術に興味のある初学者にもおすすめの一冊。

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プレストレストコンクリートは,鉄筋,または無筋コンクリートに高強度鋼材によって圧縮力を導入し,部材の曲げや引張りに対して強度増加が得られることを特徴とするコンクリートである.
コンクリートが曲げや引張りに対して強くなれば,同等の鉄筋量を持つ部材よりも部材の厚さを低減できるほか,同等の断面形状であれば,鉄筋量を低減できるなどの点で有利な構造となる.
さらに,部材に突合わせなどの継手がある場合は,高強度鋼材の伸びにより,地震力などに対して復元性に優れた構造となる.この数々の優位性を持つコンクリートは,古くから橋梁の上部構造に用いられてきた.
近年では,数々の…

6月16日(月)12時~

『テーバイの将軍 エパミノンダスとペロピダス』
竹中愛語

「エパミノンダスよ。きみにはここに座して、祖国テーバイを守ってもらわねばならない。だから、わたしが行くのだ」

 
 

スパルタ軍の支配から脱し、徐々に頭角を現した「テーバイ」。ギリシア神話の英雄ヘラクレスを生んだこの国の一時代を担ったのは、2人の青年であった。
ペロポネソス戦争後の混迷する古代ギリシア世界で覇権を握ったテーバイの繁栄と衰退、そして彼らの刎頸の交わりを描いた物語。
敵軍に追い込まれ仲間たちが次々と逃げ出す中、勇敢なペロピダスだけは希望を失っていなかった。敵の猛攻を一身に受けるうちに遂に彼は死を覚悟するが、その時誰かが彼をかばうように覆いかぶさっていることに気づく。後世にまで引き継がれた戦法を考案した名将・エパミノンダスと、気鋭の戦士・ペロピダス。2人の友情はここから始まった。

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紀元前三七九年冬。雪のちらつき始めたギリシア中部ボイオティアの野を、北に向かい駆け足で突き進む十二名の猟師の姿があった。猟犬たちは主人らの放つ殺気を敏感に感じとっているのか、みな猛りたち、しきりに低い唸り声を上げている。ただの狩人の群れとはとても思えない。先頭きって進むいちばん若い男が前方に見える小高い丘を指さすや、
「見ろ。カドメイアが望めるぞ。英雄カドモスの築きし、われらの故郷『テーバイ』は、すぐそこだ」
声をはずませ、仲間たちをふりかえり、
「今夜、カドメイアからスパルタ兵を駆逐し、テーバイを解放するぞ!」

6月16日(月)14時~

『おふくろの品格』
奥井栄一

明るく生きる。ほがらかに生きる。
普通なようで、ちっとも普通でなかった人生。
どんなときも「笑顔」と「優しさ」を忘れずに生きた、ひとりの女性の一代記。

 
 

古希を迎えた年に、おふくろが死んだ。
遺品を整理していると、「何故おふくろはここにいないのか」という思いが込み上げてくる。
おふくろのない現実が本当の現実であるのに、信じられない。
思い出はどうしても、時とともに薄らいでいく。
そして私は、普通の人生に思えて普通ではなかったおふくろの人生を書きとどめよう、
おふくろの思い出を育てていきていこうと思いついた――。
激動の昭和という時代を強く朗らかに生きた女性の肖像を綴る、珠玉の随筆。

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私は、昔どおりの慣習でいえば数えで古稀を迎えた年に、母紀美子を見送ることになった。
衰えゆく記憶力を感じ、頼りない我が記憶を忘れないうちに書き留めたいと思い、本の出版を思い立ち、身の程知らずと知りながら、幻冬舎ルネッサンス新社編集部の門を叩いた。
応対に出ていただいたのは、山名克弥社長。身が震えたが、「おふくろのことを本として残したい」という素直な気持ちを伝えると、…

6月16日(月)18時~

『きょうりゅうのパンやさん』
やまだれいな

幻冬舎グループ主催 第2回絵本コンテスト大賞受賞作品
親子で楽しめる、自分の“好き”を見つける絵本

 
 

パン屋にくるお客さんは、ツノが3本もあったり、かたーいこうらを持っていたり、背中がトゲトゲだったり。みんな、自分だけのすてきなお気に入りがある。

ティラノサウルスの パンやさんには まいにち いろいろな おきゃくさんが やきたての おいしいパンを かいにくるよ。あるひ ドッシーン! という おおきな おとと いっしょに おみせに やってきたのは……?

本文をチラ見せ!

ここは きょうりゅうの パンやさん。
きょうも おいしい パンをやいて
きょうりゅうたちを まっています。
からんころーん!
やってきたのは…

6月16日(月)20時~

『四次元思考が開く独創の定理』
青池 一男

無限に広がる人生の可能性を手にするために

 
 

単純な直線的思考・単発的な判断では、複雑化した現代社会は乗りこなせない。
重層的・長期的な物の見方で、自分だけの生涯戦略を立てよう!
豊かなキャリアを構築するヒントが詰まった一冊。

人生はやり直しが利かないが、短いようで結構長い。
仕事に追われるだけの20代・30代、定年を待たずして主要ポストから外される中高年。
そんな人生で本当にいいのだろうか……。
“四次元思考”によって一生もののスキルを身に付け、独創的な人生を送ろう。

本文をチラ見せ!

日本人に創造性がないわけではない。しかし日本の競争力は危機的状況にある。それは概要、次の四つに原因がある。
第一は30数年前から価格競争力がないという理由のもと中国などに技術移管を行い日本国内の製造業は質量ともに激減し、その流れは現在も続いている。同じように農林水産業など一次産業も安易に海外からの輸入品で原材料を賄ってきた。
第二はデジタル技術の開発に後れをとりソフトウェア社会実装の遅れは官民全体の生産性低下に陥り、更にデータ技術者の育成にも遅れが目立つ。…

6月16日(月)22時~

『親子四代 太平洋を渡って』
大橋慶一

脈々とつながるアメリカとの縁をまとめた、華麗なる一族の足跡

 
 

大正時代初頭、住職を辞めてまでロサンゼルスに渡った祖父。日本に戻り、著者の誕生後すぐにビルマで戦火に散った父。父の故郷へ憧憬を抱いた著者。日本人であることを強みにアメリカで生きる息子。四者四様の人生の共通点は、誰もが「向上心に溢れていたこと」。四世代に及ぶ、日米を股にかけた一生を振り返り、カルチャーギャップや倣うべき先進国の在り方に鋭く切り込む。

本文をチラ見せ!

老人の思い出話にも、これから人生を開拓していこうとする若者にとって、ヒントになることがきっとある。そう信じて、私はそれを本に書いておくことにした。
私は人生の活動期の36年ほどを米国で過ごした。その渡米期間を含む我が人生の80年余りのことは、2023年8月に出版した『米国への往復きっぷ 人生計画の展開』(幻冬舎ルネッサンス新書)に書いた。
今回は自分の人生だけではなく、さらに時間軸を広げて、祖父・父・私・長男の四世代にわたっての日米での人生についてお話しする。

6月17日(火)8時~

『声優白書』
懸樋流水

「台本を上手く読む仕事じゃないんだ」

 
 

役者が追い求めなければいけないのは、心に届く芝居。
業界の第一線で働く者による、声優という仕事の“真実”を伝える物語。

「声優になって、幸せか?」
「何言うんですか、あらたまって。最高に幸せですよ、他の人生を選ばなくて本当によかったです。神野さんには、感謝してます」(本文から抜粋)
あなたは“声優”という生き方の“本当の素晴らしさ”をまだ知らない――

本文をチラ見せ!

この書には何人かの声優が登場する。ご期待を裏切るようで申し訳ないが、全て実在する人物ではない。この報告は完全なフィクションである。
ただ、筆者は実際に起きていること=真実のみを書こうと努めた。実在しない名前によるフィクションなわけだから、どんなことを浮き彫りにしようと信じない人もいるかもしれないが、この本を書くことで様々な人の迷いを吹き払うと考えている。
この本に書かれている〝事実〞を知って、一時的に落とし穴に嵌まったと感じてしまうような人が中にはいるかもしれない。しかしそれは一時的なことで、流れを理解してそれに乗れば、今まで以上に大きく美しく流れていくはずだ。少なくとも私はそう信じている。…

6月17日(火)11時~

『薔薇のしげみ』
間埜心響

綺麗なバラには棘がある

 
 

色や本数によって、時に愛や情熱を意味し、時に嫉妬や憎しみを表す薔薇の花。
人間の持つ様々な感情を、色とりどりの薔薇とともに描いた五つの物語。

幼い頃に祖母の家で見た、モッコウバラの下に佇む知らない女性。
その日を境に、花蓮は「見えないものが見える力」を手に入れた。
誰にも話さないという祖母との約束を守り続けてきた花蓮だが、同じ能力を持つ志乃の誘いで才能発掘オーディションに参加すると、瞬く間に人気者となり、周りからもてはやされるようになる。
しかし、そんな彼女を待ち受けていたのは、“薔薇の闇”だった――。
――「モッコウバラの咲く頃に」

本文をチラ見せ!

印刷機の回る音が規則的に響く。
永遠に回るように思われるそのリフレインの中で、事務所に掛けられた大時計の長針が、その時だけカチリと明確な自己主張をして五時五十五分を指した。
あと五分―あと五分で私は汚れた作業服を脱ぎ捨て、代わりにガラスの靴を履き、ネズミの馭者(ぎょしゃ)に牽かれた南瓜(かぼちゃ)の馬車に乗るお姫様になれる。
馬車の行く先は巣鴨。
オバちゃんの原宿なんて野暮なことは言わないで。煌めくシャンデリアと果てしない冒険の世界が広がる夢のお城が私を待っているのだから。…

6月17日(火)12時~

『あなたの子供が生みたかった』
水木三甫

命の終わりに、物語は動き出す

 
 

愛する人が死んだ時、邪魔な人間が死んだ時、
そして、誰かの死に加担した時——
人間はもう、正常ではいられない。
死を合図に紡がれる短編小説集。

『「本当の自分」殺人事件』での鮮烈なデビューから3年、待望の第2弾

新婚で妊娠中だった美春は、夫を事故で失い、そのショックで流産してしまう。
どうにかうつ病から回復し、会社に復帰した美春の前に、一台の奇妙なバスが現れる。
バスの終点となる、潰れたはずの旧市立病院で美春を待ち構えていたのは――。
(あなたの子供が生みたかった)

本文をチラ見せ!

丸井泰三の葬式に出席した参列者は、皆驚くような服装で葬儀場に現れた。ある者は社交ダンスの衣装を着ているかと思えば、ある者は大胆な水着姿、またある者は派手なジャケット姿等々。
喪服を着ている者は誰ひとりいなかった。通りすがりの人たちは、まさかそこが葬式の会場だとは誰も思わなかったことだろう。
しかし、そこには丸井泰三の最期の願いが込められていたのだ。…

6月17日(火)14時~

『「とんとん山」にある少し変わったピアノ教室』
垣内昌子

子どもの「やりたい!」を育てる

 
 

<モンテッソーリ教育・シュタイナー教育に基づく>
自由に遊び、のびのびと演奏する。
フリースクール×ピアノ教室を運営する著者が綴る教育メソッド。

本文をチラ見せ!

山伏が山岳修行をした飯道山の麓にある「とんとん山音楽教室」は、はじめ冒険遊び場としてオープンしました。その後、冒険遊び場の片隅で音楽教室とフリースクールを立ち上げ、現在事業を営んでいます。
そういう経緯もあって、冒険遊び場にあるピアノ教室は普通の教室とはちょっと違います。モンテッソーリ教育やシュタイナー教育の要素を盛り込んでいます。…

6月17日(火)22時~

『なぜ、こどもはあのような絵を描くのか』
小泉卓

1枚の絵から、子どもの思考や成長がここまでわかる!

 
 

どうして家の中身が透けているような絵を描くの?上下逆さまなのはなぜ?
成長とともに変化するユニークな絵から、子どもとの関わり方にヒントをくれる一冊。

本文をチラ見せ!

「あのような絵」とは人を逆さまに描いたり、家の中の様子をレントゲンで撮影したかのようにすべて見えるように描いた絵のことです。
また、空を描くときは、紙の上の方だけを帯状に青く塗ることもそうでしょう。運動会の玉入れの絵は園庭や運動場を真上から見たように描き、かごや人を正面や横から見たように垂直視と水平視を混淆させて描いています。他にも多くありますが「あのような絵」とは、こうした絵のことです。
大人から見れば、このような絵は「稚拙な絵」と思われるかもしれません。しかし、これらの描画の特徴は世界共通で、子どもたちの経験や年齢によって変化、発達していく、その時期にしか描けない子どもらしい表現の特性なのです。…

6月18日(水)8時~

『もめない相続』
ベリーベスト法律事務所

急増する相続トラブルを未然に防いで円満相続!

 
 

遺産はどう分割すればよい? 遺言書の正しい書き方は? 
こんな遺言は無効になる!
生前贈与はできる? もめないために事前にすべきこと etc…
熟練弁護士4名が、多くの人がつまずくポイント・トラブル発生ポイントを解説。

本文をチラ見せ!

数ある書籍の中、この本を手に取ってくださったことにまずは御礼申し上げます。この本は、まず、第1章で、遺産分割についてご説明いたします。
遺言書がないままどなたかが死亡された場合に、相続はどのような手続で行われるかを、まずイメージとして持っていただければと思っております。
そして、第1章をお読みいただいて、これは大変だ、このようなことにならないためにはどうしたらよいかと思われた方には、第2章にて、遺産分割に優先して遺産を配分できる遺言について、遺言とはどのようなものなのか、どのような遺言が適切なのかなど、複数の例を挙げてご説明いたします。…

6月18日(水)11時~

『Live on Stage!』
桜木シン

万雷の喝采を夢見て
僕はもう一度、ペンを握る

 
 

不器用だって、泥臭くたって、あきらめない。
この景色を見せるって君と約束したから。

うだつの上がらないフリーター、一宮コウスケは高校時代、演劇部で青春を共にしたツバサ先輩と再会する。
ツバサ先輩に背中を押されたコウスケは、劇作家の夢を再び追いかけ始めるが……。
瑞々しい筆致で描かれる青春ストーリー!

本文をチラ見せ!

万雷の喝采を一身に受け、光のシャワーを浴び続ける者がいる。
それは僕ではないし、まして君でもない、もっと別の人。
その人は、両手を高々と掲げるとこうべと共に振り下ろす。辺りには紙吹雪が舞い、観客全員が椅子から立ち上がって手を打っている。
僕の夢。
けれど、夢はいつか覚めるもの。
……ピッ! ピピッ!
目覚まし時計のけたたましい旋律が耳を刺激し、鉛のように重い瞼を開ける。…

6月18日(水)12時~

『逆境へのドロップキック』
稲田彰典

知識ゼロで突然IT社長に!?

 
 

建設会社で着実にスキルを身につけた著者が飛び込んだのは、当時興りたてのコンピュータ業界。
共同経営ゆえの悶着、二度のバブル崩壊…次々と襲ってくる荒波に立ち向かえたのは、両親の離別に翻弄されながらも周囲に支えられて生きた”逞しさ”があったから――。
貧窮の幼少時代と挑戦の社会人時代 それでも最後は成功を収めた波乱万丈人生記。

本文をチラ見せ!

この随筆の多くは、社外秘の備忘録として書き残していたものです。家族にも内緒にして引き出しに仕舞っていましたが、年齢的にも元気な時期はそう長くないので、人生をしたためたものとして折角なので公表しようという気持ちになりました。
多くの人はご自分の足跡を書き残すことなく一生を終えるのが普通でしょう。その点、私自身は文章を書くことがまったく苦にならないので、小説を書くような才能はなくとも、随筆として自分の考えを文章化することは可能だろうと考え、自分の歩んだ人生を一通り纏めることを決意して十年くらい前から書き始めました。…

6月18日(水)14時~

『晋作に銭を持たすな』
原雄治

動乱の世に現れた長州の風雲児には、"天狗の目"があった

 
 

鎖国時代、外の世界に目を向けた師匠・吉田松陰に惹かれ、彼の遺志を継いだ松下村塾門下生たち。異端児・晋作もその例に漏れず、上海視察を通じて世界の現状とその真理に到達し、日本の未来を案じて開国を目指した。同時に故郷長州藩のために自らが発起して「奇兵隊」を創設。時代を見抜く力を持った青年がもたらした日本の夜明けを描く。
生まれ持った鋭い洞察力と激しい行動力で周囲を驚かせ、やがてはその求心力で藩の救世主となった高杉晋作。
破天荒な彼の嵐のような生き様と、その裏で紡がれた愛の物語。

本文をチラ見せ!

一六〇〇年の関ヶ原の戦いで惨敗した毛利輝元は、中国地方全九カ国を領土とする大大名から周防 (すおう)・長門(ながと)の二カ国、今の山口県の五分の一の領土に激減されながらも長州藩の藩祖として生き残った。
そして家来達は広島から日本海側の未開の三角州の土地に移住した。家来達には激減した領土に応じて五分の一の待遇しか与えることが出来ず、辛うじて藩士に認定された者でも扶持は五分の一であった。…

6月18日(水)22時~

『ICFと日本の健康福祉』
丹羽國子

世界共通のウェルビーイングを目指して

 
 

人々の生活機能と障害レベルを分類する世界標準の指標「ICF」は、医療や介護の現場でどのように活用すればよいのか。
看護師・ケアマネージャーとして現場で活動してきた著者が、ICFを活用したよりよい福祉を模索する。

本文をチラ見せ!

地球上で、もっとも獰猛な動物は人間、そして、全生物のなかでもっとも絶滅の危機に瀕しているのは、人間の子、ことに、日本国に住む子どもたちである。
地球は、太陽系のかけがえのない一惑星です。本著の目的は、その地球の日本に住む一人ひとりに貢献できる「ICF(=国際生活機能分類)に基づく健康福祉」の創造です。
これは、「2000年までに、否それ以降もすべての人に健康を」(アルマ・アタ宣言・WHO1978年)が20世紀に果たせなかった夢でもあります。…

6月19日(木)8時~

『続・ながれ星 冬星』
石田義一郎

天鉄刀v.s.神刀!
復活した冬星と、禁断の術を操る結界師の運命の刻がやってきた――

 
 

長光、左文字、一文字… 「義」のため「仲間」のため、名刀たちが激闘する、新・忍びエンターテインメント!!
坂本、京都、熊野、大阪、越後を舞台に刀剣の魂がひとつになる…

「龍になれ!」
あの激闘から数年、冬星は過去を捨て、杣人として奥深い森で隠棲していた。
ある日、少年を助けたことから新たな刺客に狙われることになったが、冬星は忍びの能力・幻道波術(ガイ)をすべて失っていた。
北斗七星舎社中や軒猿毘沙門衆の仲間との再会から、おのれの運命を知り、そして、自ら運命を切り開くため、幻道波術を復活させ、最後の死闘を決意する――
謎の呪術師・御子との出会い、宿敵・魔僧との壮絶な闘い、そして冬星が最後に目にした風景は……。
天鉄刀の生誕の謎が今解き明かされる!

本文をチラ見せ!

世は天保時代。衰退していた忍びの世界に、かつて戦国時代に栄えた忍び組織を復活させ、ふたたび忍びが暗躍する時代を迎えていた。
越後では最強の忍び軒猿毘沙門衆(のきざるびしゃもんしゅう)が密教の秘術を体得しあらたに結成され、忍び界に君臨していた。
軒猿毘沙門衆の伝説の忍び・ながれ星冬星(とうせい)は幻道波術(ガイ)と呼ばれる忍術をあやつり、隕鉄(いんてつ)(隕石)を玉鋼(たまはがね)とする天鉄刀(てんてつとう)を武器に無敵の強さを誇った。…

6月19日(木)11時~

『丙午と野良猫記』
𠮷原旺花

「心豊かな大人になろう!」昭和世代がユーモアたっぷりに描く自分史エッセイ

 
 

「ドドドド」夏の夕飯時、突然二階から響いたものすごい音の正体は大きなネズミ。ある日現れた白い野良猫が、そのネズミを退治する。ゆめちゃんと名付けたその猫は、その後現れたもう1匹の地域猫ナイトと共に、「原発性アルドステロン症」という病気となった私にずっと寄り添ってくれた……。
著者は丙午、1966年生まれ。テレビに夢中になった子ども時代、キラキラした青春時代、バブルを謳歌したOL時代、そして結婚、出産、二つの震災、病気、猫たちとの出会い……著者の半生が、生き生きとテンポよく語られる。昭和世代なら思わず顔がほころぶ、「万全の用意をしてテレビ前で待った午後8時のバラエティ番組」「男子高生からかかってくる電話(家電)をとる父親」「歌謡曲ベスト20を録音したカセットテープ」など懐かしエピソードも散りばめられ、読みだしたら止まらない。日々に少し疲れたあなたのための、人生賛歌エッセイ。

本文をチラ見せ!

今も忘れもしない。
ある夏の夕飯時の事である。七月の午後七時半頃で、とても暑い日だった。
当時、小学四年生の娘と二年生の息子と私の三人で、夕飯に大好きなサーモンを食べようとしていた。我が家は刺身が好きなので、何か良い事があった日や無性に刺身が食べたくなった時は、いつもサーモンを買って食べた。三人で刺身を目の前にして
「いっただっきまーーす」
と、元気に箸をつけたその瞬間、頭上の二階で「ドカッ」と、ものすごい音がして、その後「ドドドドド……」と、誰かが入ってきた音がした。…

6月19日(木)12時~

『ヌシの話』
吉田明子

ペットロスに苦しむすべての人へ。

 
 

ヌシは、アメリカン・ショートヘアの猫。
黒とグレーの縞々柄で、毛は硬く、目はいぶしたような金色をしている。
ヌシはある日、うるんだ瞳でこう言った。
「ご主人様、もう一匹、猫を飼ってください」
18年の生涯をかけて、ヌシが残してくれたものとは——
あるひとりの女性が一匹の猫と出会い、別れ、悲しみを乗り越えるまでを書き著した、ほんとうの物語。

本文をチラ見せ!

ヌシの話をしよう。
ヌシは黒とグレーの縞々猫。
ヌシは我が家の大切な家族の一員だった。
ヌシとの出会い、そして別れを通して、わたしがどのようにペットロスを乗り越えたか、その顛末を書き記すことで、やっと前に進める気がする。
ヌシとの最初の出会いは、当時人気の、河川敷近くにあった犬猫のテーマパークだった。
そこでは、里親を探している子猫を集めて、週末に里親探しのイベントをやっていた。当時、子猫を探していたわたしは、そのイベントに興味を持ち、何週間か続けて出かけていたが、毎回すごい競争率で、なかなか子猫を獲得できずにいた。…

6月19日(木)14時~

『アジュンマ(おばさん)のためのK-POP推し活のすすめ』
細木美佳

この歳で今更……なんて諦めるのはもったいない!

 
 

娘がハマった韓流ドラマをきっかけに、49歳でK-POPアイドルを好きになった著者。若い子たちに引け目を感じながらも勇気を出して飛び込んでみたら、アジュンマ(おばさん)ならではの追いかけ方で、仕事もプライベートも充実していった――。そんな「嘘みたいな本当の話」を約10年にわたる豊富な体験談で綴った、一歩踏み出す力をくれる実用的エッセイ。
推しの決め方、韓国語の勉強、チケット獲得、そして推しとの対面!
すでに推しがいる人も、これから推し活を始めたい人も楽しめる、アイドルオタクへの道しるべ。

本文をチラ見せ!

私がアイドルにハマったのはかれこれ50年前、いわゆる新ご三家の一人をテレビで見て、幼心にもキャーとなりました。でも、田舎に住んでいたので、都会の女の子達以上にアイドルは雲の上の存在でした。
ところが、親の仕事の関係で小学校5年生の春に大阪に引っ越すことになったのです。そこで初めてアイドルのコンサートに行きました。舞台上でキラキラ輝いているアイドルを見たときに、自分の気持ちがフワッと軽くなって興奮状態になったのを今でもハッキリと覚えています。…

6月19日(木)22時~

『写真馬鹿、アメリカを撮る。』
カズ・タカハシ

気づいたら、プロカメラマンになっていた

 
 

生活のため職を転々として、偶然行き着いたアメリカ。
日本では触れ合えない自然界の生き物たちに圧倒されやがて彼らを撮ることが、なりわい、そして生きがいになった。

75歳“写真馬鹿”カメラマンの、旅と撮影の記録。

・厳冬のオオカミを追って——イエローストーン&グランドティトン国立公園
・“世界一可愛い”タテゴトアザラシの子供——マドレーヌ諸島
・ミネソタのクマ小父さん——ビンス・シューティー野生動物保護区
・ケチケチ旅行はサバイバルゲーム——ヴァージン諸島国立公園
ほか、全51箇所でのかけがえのない思い出たち

本文をチラ見せ!

皆さん、はじめまして。カメラマンの高橋和男と申します。アメリカではカズ・タカハシと呼ばれていました。出版物などは「カズ・タカハシ」になっています。まず最初に私がアメリカに行く前、日本での経歴を簡単に述べさせていただきたいと思います。
私が生まれたのは昭和23年(1948年)で戦後のベビーブームの真っ盛りでした。その頃はどこの家庭も貧しくて、小学校の上級生になるまでは私の家には水道がなくて近くの湧き水から水汲みを兄弟で分担してやっていたことを憶えています。…


6月15日(日)21時~

『未来への翼』
鈴木忠彦

人にやさしい未来を実現する――

 
 

日本初の身体障害者用チェアリフトを開発した日本リフト株式会社。
その功績の裏には、困難に立ち向かい続けた情熱と信念があった。
創業者社長の挑戦の軌跡を描く。

本文をチラ見せ!

私は神奈川県相模原市で、荷物積み降ろし用の昇降装置「リフトゲート」を製造する会社を経営している。
会社を創業し、日本で初めてカーリフトの専業メーカーとしてスタートしてから、半世紀が過ぎた。その間に、トラックだけでなく、福祉車や路線バスなど、
さまざまな業界にカーリフトを提供し、多くの人の役に立てたことをとてもうれしく思っている。
あれは二十歳の頃だった。府中の商店街を歩いていたら…


6月15日(日)22時~

『小さい皆さん、こんにちは』
わたなべたけひこ

童話の森へ、そっと誘う短編集

 
 

動物たちの友情や絆、試練を通じて学ぶ教訓は、子どもたちの想像力を豊かに育み、大人には温かな灯りがともるはず。
親子で楽しめる心温まる物語から、人生の真理を描く深いストーリーまで。心に穏やかな余韻が残る一冊。

本文をチラ見せ!

小さい皆さん、こんにちは。
私は以前、『お母さんのための童話集(小さい皆さん、こんにちは)』を出版しました。本書はその続編で、『小さい皆さん、こんにちは』というタイトルにしました。
本書には、手を加えた前作の何編かが含まれていますが大部分は新しいものです。
ただ妖精チコちゃんのお話は、前作から全部入れています。何故なら、チコちゃんは前作の主人公の中で一番の人気者だったからです。
今NHKで、「チコちゃんに叱られる!」という番組を放送していますが、チコちゃんの話が含まれる前作の出版は同番組の初放送よりかなり前のことです。
私は本書を通して…


6月20日(金)8時~

『ディワータの島』
しのぶひろ

異郷の島で出会う、幻と現実の狭間

 
 

フィリピンの奥地、精霊伝説の残る島。医師・木田は、異文化の中で過去と現在が交錯する不思議な体験をする。幻と現実の狭間で、彼が見つけたものとは──。

本文をチラ見せ!

バタンガスの港には昼前に着いたが、プエルトガレラへ渡る船は今しがた出たばかりのようだ。客はみな、船着き場の薄暗い待合室で、次の便まで二時間近く待たなければならなかった。

待合室の中は、東南アジアの町に特有の、あの焦げた油に酢を混ぜたような匂いが充満していた。蒸し暑くて淀んだ空気の中で、飲み物や菓子、パン、原色の果物類、匂いの強い串焼きの肉などを売る店が、ところ狭しと軒を連ねていた。 通りかかる客を誘う売り子の甲高い声が、…


6月20日(金)12時~

『詐術人間~看護学生あずみの事件簿3~』
叶浦みのり

「嘘の中に真実を見出すことができるなら、嘘にまみれた人生にだって、いくばくかの救いがあるはずだ」

 
 

医学祭準備中、M医科大学フットサル部の立花みきが行方不明に。彼女を探した先輩・真琴が立花家の一室で見つけたのは、みきの遺体と「詐術人間を罰します」のメモ。翌日の学祭 では食中毒が発生し、二重の謎が浮上する。
調査を進める中で、みきは真琴に整形して近づいていたことが明らかになる。 なぜみきはそこまでして真琴に近づいたのか――?そして、みきを殺害した犯人とは?
「詐術人間」のメモに隠された切ない真実が明かされる。

本文をチラ見せ!

「真琴ぉ、今、なんて言ったの?」
「は?」
「だからぁ、今度の医学祭の出し物! 今、超面倒くさい食べ物系とか言わなかった?」
部長の本郷紗英の発言が、この場にいるみんなの意見だと言いたげな圧を感じる。
真琴は分かってはいた。
「紗英先輩の言いたいことは分かります」
フットサル部員が集まる体育館の一角。
先ほど練習が終わり、部員全員が脱力感満載のところを狙って、部長の紗英に真琴が提案を持ちかけたのだ。…


6月20日(金)12時~

『卑弥呼と古事記と日本書紀』
吉木正實

卑弥呼はどこに消えたのか? 
『古事記』の偽装、『日本書紀』のからくりに挑む。

 
 

なぜ『古事記』と『日本書紀』に卑弥呼の影はないのか?
魏志倭人伝が記した邪馬台国の存在と、記紀が伝える神話との間に潜む齟齬。
天皇統治の正当性を支えるために施された歴史改ざんの可能性を、豊富な史料と鋭い視点で解き明かす。
記紀に仕掛けられた「からくり」を解読し、真の歴史に迫る挑戦の書。
あなたの知る日本の古代史は、本当に「真実」なのか——。

本文をチラ見せ!

我が国最古の歴史書として知られる『古事記』と『日本書紀』。『古事記』は七一二年(西暦、以下も同じ)、『日本書紀』は七二〇年の成立だとされる。
これに対して、『魏志』倭人伝が伝える邪馬台(壱)国の記録は、二三九年に女王・卑弥呼からの朝貢があったことが具体的に記されている。そして二四〇年には魏の遣使が詔書・印綬を携えて来朝している。その後も交渉は続けられ、卑弥呼の死後はその宗女・壱与の時代にも、魏使が来朝していたことが倭人伝には記録されている。
邪馬台国は紛れもなく存在していたのである。…


6月20日(金)14時~

『一人十色』
イドゥルギヒロ

幻冬舎ルネッサンス主催『第7回セカンドライフコンテスト』大賞受賞作品。

 
 

幸せの絶頂から突然奈落の底へ落とされたあの日。そして次から次へと続く試練…そんなことを考える閑暇ない日常。烏兎怱怱の思い…それでも夢を持つことを忘れない、生き残されたのだから。

本文をチラ見せ!

うららかな春の香りがする三月の終わりに人事異動の内示があった。別のところの職場で働いている彼女と秋に結婚するため、異動と併せて引っ越すことを考えていた。今のアパートは二人では狭いからだ。

お互い三月の決算や書類整理でなかなか物件を見に行く余裕が無いため時間を合わせるのが難しく、仕方が無いので私一人でアパート探しをすることにした。住宅仲介業者に紹介された数件の中にとてもいい物件があったが、そこは男子を入居させない、と大家さんから言われていたらしく、結婚することを説明して時間が無いので強引に契約を交わした。…


6月20日(金)18時~

『これからの「優秀」って、なんだろう?』
中村隆紀

 
 

AIが急速に、そしてディープに学びを進めています。
・・・・・・人間は、なにをディープに学ぶべきでしょう?

私たちは、新たなビジネス・スキルを次々と習得していけば、創造性あふれる未来へ向かえるのでしょうか。激動の中、毎日の疾走を少しゆるめ、内心に澱んだモヤモヤの根元を確かめてみませんか?(序章より)
事業創造のアドバイザリーを務める著者が、働き方の大転換に直面する人々の想いを拾い集め、これからの「知」の可能性を重ねてひとつのストーリーに織り込んだ、ビジネス書籍としては異色のフィクションドラマ。リアルと妄想が交錯する会話劇の中に、これから豊かに働き学ぶためのヒントが浮かび上がる。

本文をチラ見せ!

DX(デジタル・トランスフォーメーション)、GX(グリーン・トランスフォーメーション)、PX(プロセス・トランスフォーメーション)、EX(エクスペリエンス・トランスフォーメーション)……。
いま、私たちは、社会創生から業務進行まで〈大転換〉の中で働いています。転換を促すための新しい学びも、企業や教育機関によって、さまざまに提供されています。
ところで、AIの活用を含め、新たなビジネス・スキルを次々と習得していけば、私たちは本当に希望あふれる未来へ向かえるのでしょうか。


6月20日(金)20時~

『訳アリな私でも、愛してくれますか』
十束千鶴

GLO主催「訳アリ恋愛コンテスト」優秀賞受賞作!

 
 

中学生の頃、病で左胸を除去した過去を持つ水瀬くるみ。初めて付き合った男性から、片胸がないことを「訳あり」と言われたことから恋愛がトラウマになった。くるみの年の離れた姉・水瀬千春は昔からしっかり者で可愛げがないと言われ続けた結果、38歳となり年齢を理由に恋愛に積極的になれない。くるみの大学時代の同級生である岡野理子は、昔から自分の容姿にコンプレックスがありいわゆる「ブスキャラ」で通してきた。わきまえた「ブス」として周囲の目を気にしてきた理子もまた、恋愛に消極的。自分のことを「片胸がない」「年齢が行き過ぎ」「容姿が可愛くない」という訳あり商品だと感じている女性3人が、そのことを受け入れてくれる相手と出会う恋の話。

本文をチラ見せ!

女性は生きていく時、恋をする時、自分の女性的魅力、年齢、容姿という3つの条件を気にする。それは、令和になった今も、多くの場合は変わらない。なぜなら、周囲の人だけではなく、当事者たちの意識もまた、変えられないからだ。
自分の中にこびりつく先入観や偏見と戦って傷つかないなんてことはない。
たとえその意識を変えたいと願っても、女性的魅力がない自分、年齢が行き過ぎた自分、容姿が優れない自分を認めるという難関が待っている。認められたら簡単だが、まずは白旗を上げなくてはならない。…


6月20日(金)21時~

『冬隣』
順菜

GLO主催「訳アリ恋愛コンテスト」特別賞受賞作!

 
 

ブラック企業に疲れて退職し、旅行に出かけた紫。そこで知り合った一人の訳ありらしい男に、戸惑いつつも惹かれていく。
まだ人を好きになれる、という自分に喜びながらも、どこか不安が拭えない。彼女の恋の行く先はーー。

冬隣とは、晩秋を指す言葉。
長い人生からすると「ああそんなこともあったかな」と思い返す程度のことでも、それがあるとないでは、全く違うものになったであろう。
人生の機微を描き出した、短編恋愛小説。

本文をチラ見せ!

目的の駅に降り立った時、まだ昼を過ぎたばかりだった。紫は新鮮な空気を吸い込むと眩しく辺りを見渡した。新幹線から解放されて初めて見る光景に、ようやく知らない土地にきた、と休暇を実感していた。
時間はたっぷりあるんだ。なんせあのパワハラだらけの職場とはもう縁を切ったのだから。今は有給消化中、初めての仙台は、横浜とは比べ物にならないくらい涼しい。まだ10月に入ったばかりだというのに、…


6月20日(金)22時~

『企画と集団のはざまで』
大塲真護

アイデアの力で地域の今が変わる!

 
 

独自の視点と創造力で地域創生に挑んだ著者の体験を通して「企画力」と「集団形成」を結びつける方法を紹介する!
アイデアを実現するための実践的なヒントが満載の一冊

アイデアを形にしたいけど、どうすればいいの?

「ホールを原っぱにしてあそぶ」というユニークな発想をもとに、NPO法人を立ち上げ、岡山の地で文化・芸術活動を実践してきた著者の10年間の軌跡を追った活動記録の決定版!

本文をチラ見せ!

学校を退職後、いくつかの企てを地域で実践する。お宮をはじめ公共施設でさまざまな人と思いつくままアイデアを形にしてあそぶことになった。自分には奏でたり、筆を持ったり、踊るといった能力が欠けている。一方で、場をあそぶのに必要なアイデアをチームを組んで形づくることは苦手ではない。
結果、地域の多くの方が参加して楽しむいくつかの企てに立ち会った。
県や市には後援申請書を、財団には助成申請書を提出する。そこには「企画費・制作費」という項目がない。…


6月21日(土)8時~

『はじめての大腸カメラ』
青木信裕

痛くない!こわくない!恥ずかしくない!

 
 

罹患率が最も高い大腸がん。にもかかわらず、定期的に検査を受ける人がまだまだ少ない。
受診のハードルを下げるべく、技術の進歩や検査の方法などを分かりやすく解説!
腸内環境を整える日常アドバイスや日帰り内視鏡手術に関する知識も網羅した、初心者必読の指南書。

本文をチラ見せ!

私は消化器内科の開業医として日々診療に携わり、苦痛の少ない鎮静・鎮痛大腸内視鏡(大腸カメラ)検査を実践しています。これまで大腸カメラ用医療機器の開発を通して、苦痛の少ない大腸カメラ検査法の開発と普及活動も行ってきました。その大腸カメラ検査には、苦しくて、痛くて、つらくて、恥ずかしい検査というイメージが根強くあり、敬遠されている方が多くおられるように思います。しかし、そうではなくなってきていることをお伝えしたく本書を執筆いたしました。
医療は日進月歩で進化しており、大腸カメラに関する医療機器はAIの導入も進み、…

6月21日(土)11時~

『Return Journey』
福井研一

「ALSに侵されても僕は僕であり続けてるよ」

 
 

ALS患者による渾身の自叙伝。
いずれ全ての筋肉が動かなくなる未来と向き合う日々。
それでも、迷いながらもがく時間が新たな世界への扉を開く——。

本文をチラ見せ!

あの日はマイケル・ジャクソンの『Bad』がブラウン管から流れていた。
世間は地デジに移行を推進しているが、外国人からしてみたらウサギ部屋のように小さく、ごく一般的な日本のワンルームの部屋で、私は一人、2008年の12月30日を迎えていた。
テレビではマイケル・ジャクソンのニュースから今年の流行語へ、巷では草食男子たる者が街に溢れかえり、…


6月21日(土)12時~

『プロの先へ』
駒木智

歩み続ける、その旅路の中で

 
 

小児科医として、子どもたちの生きる力から学び、成長してきた著者が語る「プロフェッショナル」とは何か。
人生と仕事における知見を綴った一冊。

本文をチラ見せ!

小生は60代の医者で、現在開業小児科医をしています。私が生まれた時は、4kg弱あった大きな赤ちゃんでしたが、母も体格が小さい人だったので、極めて難産で、出てきた時は仮死状態、最初の呼吸が仲々できず、逆さまにして足底を叩いたところ、やっと泣き始めて僕の呼吸がはじまりました。お医者さんは「お母さん、息しだしましたよ、儲けましたね」と言ったそうです。それから以後呼吸は6億回ほどずっと続けているので、随分時間は経過してしまいました。…


6月21日(土)12時~

『惰走は駛走に変わる』
大森是政

競馬場に隠された闇。勝負の裏に潜む真実とは?

 
 

明治時代の横浜、競馬場を舞台にした歴史ミステリー。
裏社会と繋がる主人公・浅田が競馬界に渦巻く陰謀に迫る
一頭の馬を巡る策謀が、男の運命を変える!

明治時代の横浜。かつて荒れ地だった根岸の競馬場が、外国人たちの社交場となり、欲望と野望が蠢き出す。馬主の謎、八百長疑惑、消えた馬の行方、さまざまな思惑が交錯し、主人公・浅田は命を懸けた駆け引きに挑む。

本文をチラ見せ!

開催されている間は、横浜の貿易が止まる。話には聞いていたが、どうやら誇張されているわけではなかったようだ。それを痛感できるほどに、競馬場へと続く道は、人や人力車、馬車で溢れている。
生麦事件の余波で、山手の外国人居留地の外れの根岸に、競馬場が建設されることとなったのは慶応二年のことである。資金を出したのは江戸幕府で、イギリス駐屯軍の協力のもとで完成し、慶応三年には初開催、以降は毎年春と秋に開催されている。
期間中は、山下居留地の商館や銀行、医院までもが休業となり、…


6月21日(土)14時~

『本音と建前の王国』
西田嘉之

人々が“分かり合う心”を忘れたとき、国は二つに割れた。

 
 

ナンシン共和国には、本音国と建前国に分かれた世界が広がる。「本音を言ったらダメなの?」少年・岳斗は、人々の心の狭間を探る冒険へ出る。
二つの国の対立を超えて、彼が見つけた答えとは?
心の奥に響く物語。

本文をチラ見せ!

僕は、岳斗、ナンシン共和国の小学3年生。思ったことは、なんでもいって、やっちゃうタイプ。

「あーあ……やっちゃった」なんてことは、いつものこと。くよくよなんか、なんでするんだろう? いつも楽しい。先生から「反省とは何か理解しなさい」と、よく叱られる。

だけど、いろんなことがありすぎて覚えていないんだ。ワクワクしてくる。次から次へ希望が、光ってきて、どんどんこっちにくる感じ。「これは楽しい!」と思っただけだよ。
思ったことを誰かに伝えるのは、難しいよね。…


6月21日(土)18時~

『なぜ学校に行けないの? 見過ごされている体からのSOS』
山根理子

子どもの「行きたくない」は、
実は「行けない」のかもしれない。

 
 

朝起きられない、疲れやすい、やる気が出ない――
その症状は「甘え」ではなく、体内の機能異常のサインだった!
機能性医学の観点から解き明かす
不登校の隠れた生理学的メカニズム。

子どもが学校に行けない本当の理由は、心ではなく体にあった?
本書では、副腎疲労をはじめとする体の不調が不登校を引き起こす仕組みをわかりやすく解説。
ストレス対応ホルモンの不足や腸内環境の乱れなど、見逃されがちな体からのSOSサインを読み解き、朝起きられない、疲れやすいといった症状の裏にある体の機能障害の原因を明らかにします。
また、食事療法、環境改善、生活リズムの整え方など、今日からできる対策も紹介。
子どもたちの不安に寄り添い、支え、解決への扉を開く実践的ガイドブックです。

原因不明の不調に苦しむすべての親子に贈る希望の一冊

本文をチラ見せ!

学校に行きたくても行けないお子さんが多くいます。
なぜ?
「原因を見つけてそれを解決したい」
「できることなら我が子には元気にいろいろな人と触れ合って成長していってほしい」
「何かできることはないの?」
このような親の思いとは裏腹に、子どもが学校に行けない原因は分かりにくいのが現状です。親は本人に詳しく理由を聞きたいと思っても聞けません。子どもの気持ちを思いやり、追い込んでしまうようなことは避けたいという気持ちがあるからです。
学校に行かない、行けない原因はいったい何なのでしょうか?…


6月21日(土)20時~

『理科的文科人のすすめ』
影山光太郎

キャリアアップに役立つ実践知

 
 

職業人・社会人として、専門を超えた視点で組織を動かし、未来を描くための教養本

船にたとえて言えば、船を操縦して目的の方向に進めるのは文科系であり、良い船体やエンジンを用意するのが理科系といえる。(本文より)

企業などでキャリアを積み、管理職として成果をあげるには、理科系と文科系双方の知識や考え方の習得が不可欠だ。
本書では、元・大手素材メーカー技術職で弁護士、弁理士である著者が、社会人に必要な基礎知識をわかりやすく解説する。

本文をチラ見せ!

筆者の主たる関心は技術と社会の関係にある。そして、社会の仕組みは文科系であるので文科系が基礎となる。しかし、 文科・理科どちらから出発しても、 それぞれの素養が必要なので、本書を 「理科的文科人のすすめ」 と題した。
本書は、題名は 「理科的文科人…」 とあっても、特に理科系の人に読んでいただきたいが、文科系の人のためにも素養を高めるために読んでいただきたい。特に理科系について、ある専門分野に秀でることの有用性は否定しないが、…


6月21日(土)21時~

『本当に幸せになる実践終活法』
渕上茂弘

人生は楽しむためにある

 
 

・還暦になってから婚活を開始!?
・巷のエンディングノートは使えない
・生前整理は不要?
相続コンサルタントの著者自らが実践しているリアルな終活とは?
葬式や遺言といった手続きに加え、最期まで自分らしく生きるためのノウハウを詰め込んだ終活バイブル。

本文をチラ見せ!

私は、あと2年で後期高齢者になる今年73歳になった終活を実践中の高齢者です。大学を卒業してから一般企業に勤めるつもりでしたが、父親から戻ってこいと誘われ、長男の責任と観念して、地元に戻ってきて父の税理士事務所で働き始めました。そして今から43年前の30歳の時に、父親が木造の家を建て直すと言うので、それをやめさせて3階建ての小さなビルを父親と共同で建てることにし、1階は事務所、2階は両親の住居、3階は私の家族が住むことにして、両親と上下の階で暮らすことにしました。…


6月21日(土)22時~

『喰道楽』
大藤崇

味わうこと、それは生きること――

 
 

古い金庫から見つかった先祖たちの日記。
そこには、幕末から昭和にかけて、時代の大きなうねりの中でも愛情とユーモアを忘れず、“美味しく食べる”ことを大切にしてきた一族の生き様が刻まれていた。

古今東西のグルメも満載!
人々の知恵と絆が息づく「食」小説

生まれ落ち、天寿を全うするまでに、私たちは何回食事をするのだろう。
あのとき、あの瞬間、
「うまい!」と思った。
ほろ苦さを噛みしめた。
がんばれる力をもらった……。
「食」を通じて人生を愛し、味わう一冊。

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慶應二年三月十五日
晴れ渡りし微風冷たからず 夕日の空穏やかにて 黄昏の庭なほ暮れ果てず 今宵は吾妻亭に芸妓玉奴を招き 一献酌み交わす 長年執心している芸妓なり 然し玉奴は別席にて客に振られた様子 立場なかりしは余なり 口説くつもりが この有様なり 女一人でじれこみ 火を打ち付けて付木にうつし むづと掴みし消し炭を火鉢に入れて吹き付けつつ 持ち出したる徳利と燗鍋 やがて茶碗につぐ酒をも つかず飲み干しつづけて 二つ三つ五つ 徳利のかぎりやけ酒に尽くして 布団引きかぶり前後もしらず伏したりしは おなごの所業とは見へざりき…


6月22日(日)8時~

『300年先まで残る国であるために』
堀源太郎

この国のため、大きな一歩を踏み出そう

 
 

⾧らく外資系航空会社で働き、リタイア後には国内外の山々に挑んできた著者。日本人でありながら、“外国人の目”で眺め見えてきた、日本の美点と欠点を浮き彫りにする。刹那的な安寧に甘んじず、未来へ命脈をつなぐための提言。

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「あなたは日本人ですか?」と聞かれたら、私は多分返答に躊躇して、困るに違いない。生まれも育ちも、日本なのに、だ。
これは、よくよく考えてみると、とても珍しい事のように見える。つまり、日本人と外国人、両方の立場になって物事を考える事が出来るからだ。最初から、意図した事ではないが、これは、一朝一夕に出来上がった訳ではない。
日本国内の学校の行事では、日本の国歌、君が代と共に、フランス国家を歌い、…

6月23日(月)8時~

『私の描いた看護記録』
木痣間片男

仕事に、恋に、友情に全力投球! 新人看護師の日常を描いたお仕事小説。

 
 

行本総合病院で新人看護師として働く、24歳の石原智美。
目の前の患者に向き合いながら、忙しくもやりがいのある日々を送っていた。
最近、先輩看護師の千登勢と内科医・小元の関係がなにやら気になる。
とあるきっかけで二人の秘密を知った智美は、揺れ動く胸の内で何を思う――?
そして、ラストに待ち受ける大災害、命をつなぐ決死の救護活動の行方は。

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稜線(りょうせん)の向こうからは白い噴煙が立ち上(のぼ)っている。噴石は止んでいるようだが、熱気と蒸し暑さはまだまだ収まる気配はない。辺りは灰色で、ところどころの焼け焦げたような黒みがかった一面の景色は、よりいっそう拡大している。
新緑の季節がはじまろうとしているなかにおいて、ここは山中のはずだが……、なんと恐ろしい光景だろう。太陽の光だけはいつもと変わらないが、異様に眩しく感じる。
再び目線を落とせば、そこは高い高い峰を描いた山の中腹であることに、やはり間違いはない。この強烈なまでの違和感の正体は、噴火災害が発生したからに他ならない。…

6月23日(月)12時~

『紅の記憶 武烈と呼ばれた天皇』
青葉こと

謎に包まれた“武烈”の、葛藤、恐れ、夢、そして愛情――

 
 

七歳で皇太子となり、わずか十歳で即位した武烈天皇。
五世紀末から六世紀初めに、数年しか君臨しなかった彼は、本当に日本書紀に記されているような極悪非道で残虐な人物であったのか。

大人たちの勢力争いと数奇な運命に翻弄された武烈天皇の素顔が、徐々に明かされていく――。
愛と権力の物語が交錯する、圧巻の歴史小説。

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不比等(ふひと)はため息をついた。深く重い吐息は根の国まで届きそうだ。
それほどの嘆声ではあるが、背を向けた舎人親王(とねりのしんのう)は気が付かない。
最後にもう一つ、怨恨にまみれたため息を親王の部屋に吐き出して退出した。
回廊に出ると、いつものすり足で足早にその場を離れた。
回廊に壁はなく、吹き曝し。北から刺すような風が吹き込んできた。晩秋の冷気は、怒りで火照った顔をなでてくれた。…

6月23日(月)12時~

『“魔法の国” 日本 ~駐日アメリカ大使夫人が見た明治・大正の日本~』
イザベル・アンダーソン・著 中村信弘・訳

“アメリカ人奥様”の目に映っていた、近代日本の実像

 
 

「明治時代を通して、種々の軋轢を生みながら、列強に追いつき肩を並べようと富国強兵策を進め、二つの戦争に勝利し、文明開化の名の下に政治・経済・文化面で欧米化を進めた日本であるが、著者はその成長する日本に理解と賞賛を示すと共に、昔から伝わる日本古来の伝統と文化の他に類をみない独創性に魅せられ、初めて日本を訪れた時からずっと魔法をかけられていたことを告白している。」
(訳者あとがきより)

1914年にアメリカで出版された『The Spell of Japan』。日本に魅せられた駐日アメリカ大使夫人のイザベル・アンダーソンが、明治から大正に移り変わる輝かしい時代の日本を丹念に描いた手記である。日本の古きよき文化や美意識、日本人の精神が鮮やかな邦訳と丁寧な訳注により、現代によみがえる。

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いろいろな国を取り扱ったシリーズ本につけられている「魔法」という用語は、直ちに、それらの国の歴史上最もロマンチックで魅力的なエピソードや、地理上の大変美しく魅惑的な景観や、住んでいる人々の魅力的な特徴を目の前に彷彿とさせるように思われる。この豊かで柔軟性のある用語のもとで、物語は、できることなら現実の魅力を高めつつ、山の景色にかかる薄いベールのように、その虹色の光を織りなすことができたのである。…

6月23日(月)14時~

『ひとりで生きてゆけるかな』
牧田恵

波瀾万丈の半生を歩み続けた著者が贈る
道標のようなメッセージの数々――

 
 

自分らしく生きるヒントが満載のエッセイ集
女性としての生き方や働き方が多様化している現代だからこそ読んでもらいたい一冊。

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『友学生の友』という本、聞いたことありますか!?
私は、いつも楽しみに読んでいた記憶があります。その中にあったこの言葉が、私 に大きな影響を与えました。
“あたしはあたし”
私の人生で毎日心の中にある気がします。いろいろと人はあれやこれや言いますよね。たとえ、自分のことを批判されても“どうぞご自由に―― ”という感じです。
ですから、今の私も、あくまでも“あたしはあたし”です。
ちょっと、しっかりしてそうに見えるかもしれませんが、実際には、心がすごく細くて、時々折れてしまいそうになるんです。…

"

6月23日(月)14時~

『作家と住空間』
三木奎吾

彼らは確かにそこにいたーー作家たちの精神が息づく住まい、そのたたずまい

 
 

全国の様々な住空間の取材をライフワークとする著者による、作家ゆかりの住まいにまつわるエッセイ集。
芥川が恋文を綴った九十九里の草庵、多くの弟子たちが集った漱石山房から、今は記念館として生まれ変わった司馬遼太郎邸、手塚治虫ら漫画家たちが若き日を過ごした「トキワ荘」まで。
作家たちの日々の哀歓、創造の苦悩や喜び、生死のドラマを目撃し、包み込んでいた住空間を探訪。今なおそこに宿る彼らの精神の息吹を生き生きと伝える。写真多数収載。

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わたしは北海道で地域住宅雑誌Replanを創刊した三木奎吾と申します。
地域住宅雑誌Replanは創刊から36年。北海道をベースに東北・関東・関西と徐々にエリアも拡大し「今」「その地で」求められる住まいのありかたを、デザイン・住宅性能・暮らしという側面から、住まう人と建てる人、両方の意見と声を実際に聞いてお伝えしてきました。
この住宅雑誌ビジネスについては2023年9月に事業承継者にバトンタッチして、わたし自身は高齢期を迎えての進路変更。この住宅雑誌を刊行、事業を経営している間、約20年「ブログ」を毎日欠かさず書き続けてきました。…


今月もお楽しみに!