12月の新連載のお知らせ

クリスマスに年末年始、楽しいこといっぱいの12月には新連載もいっぱい!?
12月は8作品が連載スタート!


12月14日(土)
8時~『イエスタデイを少しだけ』 惣才翼
11時~『逆境』 NIKO.F
12時~『世界平和よりもSEXY?』 桜ノ牧晃
14時~『巡礼の道・フランチジェナ街道』 廣田司
18時~『夢翔る!——至誠天通、曲折の果てに——』元哲倫
20時~『陳璧君 考』築地邦輔
22時~『ダンテ、ふたたび』山下正浩
 

12月15日(日)
8時~『鼠たちのカクメイ』横山由貴男

12月14日(土)8時~

『イエスタデイを少しだけ』
惣才翼

「いつの間にか主人公の肩を抱き、泣いてしまっている自分がいた」 落語家 林家たい平推薦!

 

才色兼備な自慢の恋人、本音で語れる幼馴染み、出会った瞬間に波長が合った女性。
三者三様の魅力に惹かれつつも、彷徨いながらの未練と別れ。目立ちたがり屋なくせに臆病者の恭平が彼女たちの存在を原動力に、自らの殻を破ろうと葛藤する様を描いた団塊世代のラヴストーリー。

本文をチラ見せ!

「恭平、よく惚気話を聞かされている、佳緒里さんに会ったわよ」
愛犬のキングを連れて散歩に出ようとした夕食前。
掛かってきた電話の主は、京都に住む幼馴染みの雅子だった。
「えっ、佳緒里に会ったって? 雅子、お前、今どこにいるんだ」…


12月14日(土)11時~

『逆境』
NIKO.F

諦めなければ、壁は必ず乗り越えられる

 

幼くして父を亡くした勝也は、物心ついた頃から母と姉との三人暮らし。
貧しくも幸せな生活を送っていたある時、 母が働く喫茶店の経営者一家が住むマンションに引っ越すこととなる。
やがて経営者の娘・紗香と付き合うようになった勝也だったが、 17歳で彼女の妊娠が発覚し、結婚。
紗香の家族と距離が近づいたことをきっかけに、 勝也の人生は徐々にバランスを崩し始める—— 一人の男の壮絶な人生とその闘志をリアルに描いた、社会派小説。

本文をチラ見せ!

勝也は昭和40年代に大阪に生まれた、現在50過ぎのバツイチ男性。二人姉弟の長男である。 勝也の記憶にはないが父親は3歳の時に亡くなったようで、物心ついた時には、事業団アパート(現在の雇用促進住宅)に母と姉の3人で住んでいた。
シングルマザーだった為、母の弓子は仕事が忙しく、いつも家に居なかった。2歳上の姉は穏やかな性格で、ごく普通の大人しい女の子だったが、勝也はやんちゃ坊主だった。…


12月14日(土)12時~

『世界平和よりもSEXY?』
桜ノ牧晃

ああ かなしき この無常なる浮世よ

 

理想か欲望か、詩で描く現代の風刺劇 「利己」的な人間と「利他」的な人間、最後に笑うのは 果たして――

本文をチラ見せ!

唐突ですが 一風変わった質問をさせてください
今あなたの眼前には 夢のような 二つの選択肢が横たわっています
一つは 「あなたがずっと恋焦がれていた相手と ついにセックスができる」
もう一つは 「紛争やテロの絶えないこの世の中で 世界平和がついに実現する」

さて あなたは どちらを選びますか?…


12月14日(土)14時~

『巡礼の道・フランチジェナ街道』
廣田司

ロマン溢れる中世の街道を歩く!

 

永遠の都ローマから、トスカーナの古都シエナへ。
歴史、絶景、芸術、伝統料理、ワイン…… 一味違う旅のヒントが満載
オルチャ渓谷・ボルセーナ湖・ヴィテルボ・モンテフィアスコーネ・ブオンコンヴェント……etc.
キリスト教の三大巡礼路の一つであり、かつてカンタベリー大聖堂からローマに向かう道として栄えたフランチジェナ街道。
見渡す限り広がる絶景や、今も暮らしに溶け込む古代の遺構、野良猫がのんびり歩く小さな村から、かつて繁栄を謳歌した都市まで、徒歩だからこそ出会える、イタリアのとっておきの場所を訪ねてみませんか?

欧州フランチジェナ街道協会 後援 待望の日本語ガイドブック

本文をチラ見せ!

「カトリックの三大巡礼地」といえば、多くの方がご存じの通り、エルサレム(キリストの墓)、ローマ・バチカンのサン・ピエトロ大聖堂(聖ペテロの墓)、スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラ(聖ヤコブの墓)の3つである。
フランチジェナ街道は、このうちローマ・バチカンを目指す約1700kmの巡礼路で、英国のカンタベリー大聖堂からフランス、スイスを経て、カトリックの総本山であるサン・ピエトロ大聖堂までを結んでいる。また近年では、ローマから更にイタリア南部プーリア州を結ぶ道もフランチジェナ街道として認定されている。
起源は中世ランゴバルド王国の時代まで遡る。…


12月14日(土)18時~

『夢翔る!——至誠天通、曲折の果てに——』
元哲倫

「夢」の実現は、いつからでも始められる

 

小学校で「博士になる」と宣言。 様々な困難を乗り越え50歳で大学院に入学し、10年かけて博士論文を完成させる。 夢を追う全ての人に勇気と希望を与えるエッセイ。

本文をチラ見せ!

本書は、著者が半世紀にわたる長い歳月をかけて、少年時代に描いた夢を叶えた自叙伝であり、夢実現への啓発書である。 
著者が小学生の頃に思い描いた夢とは、「博士」になること。
この博士という称号は社会的地位と名誉の象徴として当時の子どもたちの憧れの的であり、私は少年時代に関心があった、京都を中心とした日本史研究をする為に、歴史学者「博士」になるという夢を描いたのであった。博士になりたいと決意した時から…


12月14日(土)20時~

『陳璧君 考』
築地邦輔

「命は惜しみません。妾は妾の一命を革命にかけております」

 

中国革命の支援者・宮崎滔天の甥が綴る
中国革命の一翼を担った男、汪兆銘には共に闘う伴侶がいた。
女性の社会的地位が確立されていない時代、自らの意思を貫いた陳璧君について克明に記録した一冊。

本文をチラ見せ!

私(この本の筆者の次男)は二〇〇二年(平成十四年)に定年退職し、翌年から約十年余、世界のあちこち約三十数ヶ国を旅する機会に恵まれた。この本のモチーフ、孫文に関わる中国の広州には二〇一二年(平成二十四年)に、台湾の台北には二〇一三年(平成二十五年)に訪れた。  
現在孫文は、中国(中華人民共和国)では「革命の父」として、台湾では「国父」と称されて敬われている。その象徴として、広州では…


12月14日(土)22時~

『ダンテ、ふたたび』
山下正浩

ダンテの『神曲』を大胆にオマージュ!大人の喜劇!!

 

55歳で再び迷い込んだ森。 病院勤務の著者自身を投影した主人公ダンテが、 ウェルギリウスと共に地獄を巡る知的ナンセンスコメディー。
駄洒落や下ネタ、社会風刺を交えた、病と向き合う人々に勇気と笑いを届けるオリジナリティ溢れる作品。

本文をチラ見せ!

この作品を、最愛の妻〝典子〟と娘〝優希〟に捧げる。 いつもいつも、味方でいてくれてありがとう。
前書き ~旅のしおり~  
本作はダンテの『神曲』地獄篇の知的なオマージュ作品……のつもりだが、パロディでもあり、ナンセンスギャグ満載である。ダンテが描いた地獄篇で主人公は三十五歳であった。それから数百年を経て、ダンテ五十五歳がふたたび森を彷徨う。すっかりオッサンになった彼は体内に悪魔を飼っているし、数百年前の地獄巡りなんてちっとも覚えちゃいない。日本の有名人らしき人も登場するが、これはあくまでもダンテが見た世界であり、空想の産物であり、実在の団体や人物を揶揄しようという想いは一切ない。…


12月15日(日)8時~

『鼠たちのカクメイ』
横山由貴男

幻冬舎ルネッサンス主催『第3回歴史小説コンテスト』特別賞受賞作品。

 

1837年(天保八年)に起きた大塩の乱とその前後を描いた物語。  
少年カイは田沼意義という浪人と出会い、大塩平八郎の叛乱に参加する。木製の大砲を主戦力に据え豪商宅を次々と襲撃していく大塩一党。25名だった叛乱軍も農民や大坂市民が追随していき300名を超える集団へと膨張していく。その様は、さながら米を求めて突き進む鼠の大群。    
ことは順調に進むかに見えたが、幕府側も面子をかけて実戦部隊と最新兵器を投入。物量作戦により大塩の乱はわずか半日で鎮圧された。身内を捕縛され追い詰められた大塩と養子の格之助は爆薬を使って自決する―これが史実だが、実はこの自決こそ次なる叛乱への布石であった。使命を背負ったカイによる、歴史に記されなかったカクメイの狼煙が上がる。

本文をチラ見せ!

箱根口。ここからは万丈の山と千尋の谷が待つ八里の旅路となる。三枚橋で海の香りをまとい物見遊山気分だった旅人は、ここで潮風に吹き飛ばされる。先行きを仰ぎ見て萎えるのだ。ただ旅慣れた田沼意義は、道の険しさとは別の障害を感じていた。江戸市中を詮索し相良藩邸を出たあたりから尾行の気配があったのだ。小田原で泊った宿を出立する際、その追手をおびき寄せて始末する決心をした。道は木々や草葉の茂りで見通しが悪くなるし、人影も減る。仕掛けさせるには格好の場所だろう。…


今月もお楽しみに!