40歳にして仕事を辞め小説家を志した男の
リアルな日常を綴ったエッセイ。
夢をあきらめたくない−−。
2011年、男は、ずっと後ろ向きな考えで生きてきた22年間を覆す出来事に遭遇した。会社を休んで行った矢井田瞳のライブ。ずっとファンだった矢井田瞳に勇気をもらった男の胸に灯った『夢をあきらめたくない』という気持ちは、日が経つにつれてどんどん大きくなっていく。そしてついに、仕事を辞め幼い頃から抱き続けていた小説家になるという夢に向かって、この先の人生を賭けることを決意する。何でもない日常を記録しながら、徐々に明かされていく心の中、そして、病の存在……。