カラスは立て続けに三本サービスエースを奪う。チャンピオンシップポイント。次の二ポイントは二本とも甘いリターンだった。当然カラスはこれを目一杯強打。二本ともあまりにもチャンスボールだったので、却って余裕があり過ぎてアウトになってしまった。ただカラスが偉いのはチャンスボールでも気を抜かず、自分からウィナーを取りに行っている事だった。意味のあるミスだった。中井とは違い、相手のミス待ちの姿勢は絶対に見…
[連載]センターコート (上)
-
小説『センターコート (上)』【最終回】中庭球児
ついに決着、中井vsカラス!三時間の死闘の末に…
-
小説『センターコート (上)』【第8回】中庭球児
試合終盤、突然の形勢逆転に気持ちが追いつかず「イップス」に
-
小説『センターコート (上)』【第7回】中庭球児
気付いた時にはもう手遅れ…中井の「致命的な決断」とは?
-
小説『センターコート (上)』【第6回】中庭球児
テニスの試合で脚が痙攣…メディカルタイムアウト後も回復せず
-
小説『センターコート (上)』【第5回】中庭球児
決勝は中井ストレート負けの雰囲気…しかし予想外の展開に?
-
小説『センターコート (上)』【第4回】中庭球児
始まった大会…決勝に向けて二人の若者が勝ち上がる
-
小説『センターコート (上)』【第3回】中庭球児
本気でテニスに取り組む様になった天才。そして大会が始まる…
-
小説『センターコート (上)』【第2回】中庭球児
「テニス界注目のプリンス」間違いなく中井は天才だった…
-
小説『センターコート (上)』【新連載】中庭球児
「その男」が現れた。すべてのポイントを一発で決めて見せ…