エッセイ 『Re:start[人気連載ピックアップ]』 【第10回】 森 亜美 服も体も、真っ黒こげで病院に運ばれた私。「あれが奥さんです」と告げられた夫は、私が誰なのか判断がつかなかった 【前回の記事を読む】信号無視の車が突っ込み、乗っていた車が炎上。後部座席にいた娘だけが救出された事故後すぐに私は、ドクターヘリで火傷治療に強いと言われる某大学病院の救急救命の集中治療室(EICU)に搬送されました。もう1人の方は救急車で別の病院へ運ばれたと聞きました。ぶつかる瞬間の記憶は全てなく、今でも事故前後のことは思い出せません。着ていた服はまっ黒焦げになっていたみたいで、頭も火傷していた為…
小説 『訳アリな私でも、愛してくれますか』 【第11回】 十束 千鶴 「飲もうぜ、まだイケるっしょ?」「飲めるっちゃ飲めるけど…」"ノリが悪い"と思われたくない。話にのってお酒を飲むが… 【前回の記事を読む】まっすぐな自分が浮いてしまう職場で……それでも私は自分を嫌いになりたくなかった「お疲れさま~」「お疲れさま」(うーん、この人誰だっけ……男性陣の名前は確か……)顔は見たことがあるような気がするも、その名前が思い出せない。人と対面するときはスマホを見ないようにしている理子も、このときばかりはLINEで名前を見たいと思った。それで誰が誰なのか一致させられるかも自信はなかったけれど…