5月の新連載のお知らせ
風薫る五月、新しい物語が動き出す。
5月スタートは全30作品!
5月1日(金)
16時30分~『治すより、付き合う ―数値と生活を記録した闘病記録』弓庭 柔悟
16時30分~『ヘルメスの遺児』小林 正仁
5月4日(月)
14時~『記憶のなかで生きる』厚切り ゆかり
5月13日(水)
11時~『私が空を飛ぶ理由』武田 ちあす
5月14日(木)
8時~『間宮寫眞館』八木 宏
5月15日(金)
22時~『火点し時』順菜
5月18日(月)
7時~『改訂版 経営は牛のよだれ 小さな企業の一流化』西岡 仁克
8時~『先生、赤いデメキンの語呂合わせもお願い! ~小説 公務員試験~』浜田 有
14時~『いま見えないものが見えるはず』小藤 みすず
18時~『道を探して ―北極圏からパナマのジャングルまで、4万キロのバイク旅―』曽我 秀基
20時~『男女交際 千年一夜』森栗 茂一
21時~『紅葉山高校茶道部Ⅱ 御礼茶会と散った椿』益田 昌
22時~『ぼくらのアム』むろい あきこ
5月19日(火)
8時~『壊れたニッポンを治す為の処方箋3』松本 繁治
14時~『メロスはなぜ裸だったのか 教科書の隅をつつく』成田 龍俊
18時~『ある人生の記録 —ことわざと共に歩む—』安藤 邦男
20時~『交差点[文庫版]』Akiko Smith
21時~『精神科地域包括ケア病棟から新しいステージへ』中村 桂
22時~『小さい皆さん、こんにちは2』わたなべ たけひこ
5月20日(水)
8時~『東洋のカサノヴァと呼ばれた男』前田 一郎
14時~『シャアル ―戦争という名の悪魔―』星々 三日月
18時~『峠の世代 「ひのえうま」から見る日本社会の分水嶺』牛尾 亘綱
20時~『天上大風』エイワ・スモールウッド
21時~『画集 みやもとゆうじ』宮本 裕司
22時~『翡翠のきみ』まはらさわ
5月21日(木)
8時~『有楽斎――信長の実弟にして織田家嫡流、天下泰平を導いた真の立役者――』若山 朱美
14時~『中支戦記』福島 姓一
21時~『お世話になります ~奇想天外アラフィフ男とおもろい天使たち~』英公
5月21日(金)
18時~『老人ホームは元気なうちに入るのがオススメ』リリコ
20時~『インビジブルライン 見えない線を超えて心は開かれる』武川 甲州
5月1日(金) 16時30分~
『治すより、付き合う ―数値と生活を記録した闘病記録』
弓庭 柔悟
GLO主催『GLO新人賞』優秀賞受賞作品。
主人公は、IgA腎症と診断され入院生活を余儀なくされる。検査やステロイド治療、副作用、再燃の不安に揺れながらも、医師や家族、闘病仲間と支え合い、数値と日常を記録し続ける。やがて「完治」ではなく「管理しながら生きる」という現実を受け入れ、体と向き合う生活へと再構築していく。普通に暮らせることの価値に気づくまでの、静かで実感的な闘病の軌跡。
本文をチラ見せ!
最初に異変に気づいたのは、靴だった。
お気に入りのスニーカーが、やけにきつい。朝は普通に履けたのに、夕方には脱ぐのに苦労する。むくみだろう、と軽く考えた。前日にラーメンを食べたし、塩分だ。人は都合のいい理由を探す生き物である。
だが3日目、靴紐が結べなくなった。
腹も張っている。まるで空気を詰めた風船みたいに、皮膚がぴんと張る。体重計に乗ると、4日前より3キロ増えていた。
「筋トレもしてないのに?」
独り言が…
5月1日(金) 16時30分~
『ヘルメスの遺児』
小林 正仁
GLO主催『GLO新人賞』特別賞受賞作品。
城東署の刑事・小林は、検挙のためなら強引な捜査も厭わない「狡猾な悪魔」として恐れられていた。
ある日、3人の少女から「アイドルのライブ会場で死体を見た」という通報が入る。しかし現場に死体はなく、血痕一つ残されていなかった。狂言を疑う声が上がる中、小林は現場に残された微かな違和感を感じ取っていた。
死体なき殺人現場という難題に、小林は自らの信念と「狡猾な」手腕を武器に立ち向かう。執念の捜査の果てに、彼が辿り着いた真実とは。
本文をチラ見せ!
とある警察署の中にある休憩室。広さは約6畳ほどだろうか? 数台の自動販売機が壁際に並んでいた。
スーツを着た数人の男達。その口から出てくる言葉は今日も〔あの男〕の陰口だ。
「あの人……いつも同じスーツですよね?」
「今日で何日目ですか? かれこれ2週間同じスーツですよ?」
「スーツ1着しか持ってないんですかね?」
「課長が何度かたしなめたそうなんですが、聞く耳持たずで……その時は1カ月同じスーツだったとか?…
5月4日(月) 14時~
『記憶のなかで生きる』
厚切り ゆかり
GLO主催『GLO新人賞』大賞受賞作品。
30代の会社員・杉山恵美は、母・悦子が軽度認知障害と診断されたことをきっかけに、介護と仕事のはざまで揺れながらも、母との日々を大切に重ねていく。
症状が少しずつ進行するなか、二人は旅や四季のひとときを分かち合い、記憶を刻んでいく。やがて母を亡くした恵美は、母の人生を語り継ぐことで、「記憶のなかで人は生き続ける」という想いにたどり着く感動作。
本文をチラ見せ!
あの日の空は、どこまでも澄み渡っていた。
11月の東京には珍しく、雲ひとつない快晴だった。私は病院の待合室で、膝の上に置いた両手をじっと見つめていた。白い壁、消毒液の匂い、どこかで聞こえる看護師の足音。すべてが妙に現実離れして感じられた。
「杉山さん、どうぞ」
名前を呼ばれ、私は母の手を取った。73歳になる母の手は、思っていたよりも小さく、そしてほんの少しだけ震えていた。
診察室に入ると、白髪交じりの医師が…
5月13日(水) 11時~
『私が空を飛ぶ理由』
武田 ちあす
幻冬舎ルネッサンス主催『第8回セカンドライフ小説コンテスト』特別賞受賞作品。
小さい頃から毎夜夢を見てきた私は、やがて夢をコントロールできるようになり、努力と工夫で空と時間さえも飛べるようになった。そうだ、この力を使って中学時代に勉強を競い合っていたクラスメイトに会いに行こう。彼女は別の高校に進み、その後会うことなくある日母親と暮らすアパートで亡くなった。焼身自殺と噂されたが、大学進学を夢見ていた彼女がまさか…。50年の間、心の中でずっと引っかかっていた彼女の真実を確かめたい、そして自分に何ができるだろうか。
本文をチラ見せ!
私は夢を自由にコントロールできるようになった。そして空と時間を自由に飛べるようになった。今から話すのは、50年近くずっと心の奥で気になっていたことを確かめに行くまでの長い旅の話だ。私は中学時代のクラスメイト、武藤照子に会いに行った。
彼女は社会科の時間のライバルであり、同志だった。その後違う高校に進学し、ある日突然彼女が自殺したことを知った。
定年後も仕事は続けているが、肩の荷が下りたせいか…
5月14日(木) 8時~
『間宮寫眞館』
八木 宏
“残す”理由は、写真の中にあった。
店を畳むか迷う店主・亮介の写真館に、客の依頼が次々と舞い込む。
毎年遺影を撮る老人、旅先の記念写真、失われた家族写真の原板探し――
亮介は要望に応えるうち、ここが“人生の節目”を受け止める場所だと気づいていく。
第40回日大文芸賞 優秀賞受賞作「桜が咲くころ」を含む全3篇を収録した珠玉の短編集
雨煙る夜に――疎遠だった父の知らせ。救急外来の待合で、知らなかった父の思いが語られる。家族とは何かを問う一夜の物語。
桜が咲くころ――病床の妻へ、移りゆく季節の写真を送り続ける夫。老いてもなお互いを気遣い、絆を深めあう夫婦。約束の桜がつなぐ、ふたりの物語。
本文をチラ見せ!
通称ドブ板通りに隣接する間宮寫眞館は、戦前から続く古い写真館であった。戦後の混乱期に、質屋だった建物を先々代が譲り受け、今の場所に移り住んだ。このあたりでは郷愁を感じさせる佇まいの建物である。
通りに面する古いショーウインドウには成人式の写真や家族写真などが展示してあり、歴史を感じさせるニス塗りの扉のガラスには、金文字で「間宮寫眞館」と書かれてある。店内に入ると、正面にガラス張りのカウンターがあり、カウンター内を照らす蛍光灯が中に置いてあるオブジェのカメラや最近再び注目され始めたインスタントカメラ、フィルムなどの商品を青白く浮かび上がらせていた…
5月15日(金) 22時~
『火点し時』
順菜
高揚、嫉妬、後悔……、黄昏時に揺れる男女の恋の行方は。
優人は、3年越しの恋人・静子がいながらセフレとの関係に溺れていた。静子にバレさえしなければ平穏な日々は続くだろう、そしていつかは静子と幸せな結婚をする、そう信じて。
そんなある日、優人は、静子の視線が別の男に向けられていることに気付く。大人の余裕を漂わせる男の存在の出現に優人は焦りを覚えるのだった。そして、レストランバーの喧騒の中、男女4人のそれぞれの愛のカタチが交錯し……。
黄昏時の寂しさと高揚感に、恋人たちの心の揺れをオーバーラップさせ、一つの恋の終わりをリアルな心理描写で描いた表題作『火点し時』。ほか、「訳あり恋愛コンテスト」(GLO主催)特別賞受賞作『冬隣』を収録。秋深まる季節「冬隣」を舞台に、旅で出会った男女の、恋の喜びと儚い終わりを描く。
本文をチラ見せ!
優人は仕事帰り、いつものように彼女のアパートに寄った。今夜も静子の帰りは遅い。優人はコンビニで買ってきた缶ビールとそば、するめをつまみながらしばらくテレビを観ると、風呂を済ませてからベッドに入った。十一時過ぎ、家主が帰ってきた。
「お帰り」
「来てたの……」
静子は疲れているようだった。
「風呂、追い焚きすればすぐだと思うよ。そんな冷めてないから」
「うん、じゃあ入る」
静子は言葉少なに風呂へ消えた…
5月18日(月) 7時~
『改訂版 経営は牛のよだれ 小さな企業の一流化』
西岡 仁克
55年間、会社を潰さなかった経営者が語る 「細く長く、途切れることなく」永続させる経営の本質
55年間、中小企業を経営してきた著者が語る永続経営の極意。「商いは牛のよだれのごとし」――細く長く、途切れることなく。派手な成功談ではなく、失敗から学んだ実践的な経営の知恵。今日の利益より明日の信用を積み重ねる、中小企業経営者必読の一冊。
本文をチラ見せ!
人・物・金・情報・時間を効率よく運用し、永続的に会社を存続させることであるが、「物・金・情報・時間」ともに運用するのは、突き詰めればやはり《人》である。
幹部をはじめ、第一線の人達にいたるまで経営意識を持たせ、自らのモチベーションを高めるための「環境作り」が経営の真髄といえる。ゆえに「企業は人なり」といわれる所以はそこにあると考えます…
5月18日(月) 8時~
『先生、赤いデメキンの語呂合わせもお願い! ~小説 公務員試験~』
浜田 有
きっとうまくいく。 恋と公務員試験の攻略法
うつ病との闘い、就職の悩み、初めての恋……。
講師浜田と受験生しずか。語呂合わせをきっかけに、2人の心は動き出す。
人生に向き合いながら、それぞれの「合格」を目指すハートフルな物語。
ここがポイント! 浜田に学ぶ、好機をつかむヒント
・うつ病とうまくつきあうには
・公務員か民間か迷ったときの考え方
・資格受験は未来の自分への贈り物
・圧迫面接のスマートな対応法
・初めての恋の進め方
本文をチラ見せ!
ここは株式会社西日本スタディサポートと業務提携している株式会社公務出版の東京スタジオである。小会議室にカメラや照明、モニターなどを設置して、スタジオとして使っている。講師浜田が人文科学・世界史の収録の講義をしている。
「四番 ドイツはアフリカ横断政策を取ったが、カイロからケープタウンへアフリカ縦断政策を取ったイギリスと衝突し、ファショダ事件が起こった。
これは冒頭のドイツが完全に間違いであり…
5月18日(月) 14時~
『いま見えないものが見えるはず』
小藤 みすず
幻冬舎ルネッサンス主催『あなたの視点で綴るエッセイコンテスト』特別賞受賞作品。
人生のすべてを失い、深い闇に沈んだ主人公。希望の光さえ見えなくなったそのとき、彼はミラノの修道院で一枚の絵と出会う——レオナルド・ダ・ヴィンチ《最後の晩餐》。
その瞬間、止まっていた時間が静かに動き出す。絵の中に宿る「見えないもの」が、彼の心に語りかける。喪失の痛み、過去の傷、そして再生への微かな光。
芸術が魂を揺さぶり、人生を再び歩み出す勇気を与える——ひとりの人間が絶望の淵から立ち上がり、再び「見る力」を取り戻すまでの、静かで力強い再生の物語。
本文をチラ見せ!
二〇二五年一月、ミラノ……。冬の光が街を淡く染める午後、私は長い旅路の果てに、サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会の修道院の扉を押し開けた。街路樹の影が石畳に長く伸び、冷たい空気が頬を撫でる。胸の奥で、静かな高鳴りが続いていた。何年も前から、この瞬間を夢見ていた。書物で追い、写真で眺め、映像で疑似体験しながらも、実物を前にすることは、まったく別の次元の出来事だと知っていた。
修道院の中は…
5月18日(月) 18時~
『道を探して
―北極圏からパナマのジャングルまで、4万キロのバイク旅―』
曽我 秀基
日本の現実だけが、すべてじゃなかった。
北極圏の荒野で寒さに震え、真夏のニューヨークでは情熱に包まれ、中米のジャングルでは強盗に遭う。それでも、何があっても前に進む。
旅は、想像もしなかった世界の広さと、懸命に生きる人々の姿を見せてくれる。
狭い世界で息苦しさを感じている若者へ贈る、リアルな旅の記録。
世界は、あなたが思うよりずっと広くて、面白い。
本文をチラ見せ!
生きていれば、いろいろなことがあるものさ。大学受験に何度も失敗した。高校生の時に勉強しなかったからだ。高校3年生の時、受験校への提出書類として担任の先生が書いた内申書を開けてみたら「性格が幼稚」と書いてあった。余剰分の内申書だったが、勝手に開けて中身を見るのは良くなかったとは思った。確かに僕は真面目な生徒ではなかったし、授業中には居眠りが多かった。でも、受け持ちの生徒のことを「幼稚」と書く先生も…
5月18日(月) 20時~
『男女交際 千年一夜』
森栗 茂一
古来、男女関係は情感豊かなコミュニケーションに満ちていた
家族のあり方や江戸時代の遊郭、近代の女性観、村での恋愛風習、そして現代の援助交際やパパ活までを、歴史と民俗の視点からたどってまとめた1冊!
「処女」「結婚」「恋愛」そして「カネ」――それらはいつから人を縛りはじめたのか。民俗学者が千年の時を紐解いて物語る。
本文をチラ見せ!
古代王権における女性の宗教的な優位性がなかったわけではないが、総じてこの千年余は、男性中心の力による政治、貪欲な経済(ノーベル経済学賞ゴールディン)があり、その結果として、男社会の国家、経済があり、そのなかでの男女の交際の歴史を記した。そうした男性中心社会の限界、現代における男女交際の大きな変化についても述べています。
千年余の男性中心社会の男女交際史からみると、男性中心社会の課題は依然と残るものの…
5月18日(月) 21時~
『紅葉山高校茶道部Ⅱ 御礼茶会と散った椿』
益田 昌
守りたい場所がある。
茶室売却を阻止すべく、クラファンに成功した紅葉山高校茶道部。
だが返礼として三千服を呈する茶会を開催しなければならない。
そんな中、茶庭の花が何者かに切り落とされる事件が発生。
困難に立ち向かう高校生たちの、熱く切ない青春群像劇。
本文をチラ見せ!
一瞬、その光景は幼い頃に見た運動会の玉入れのあとのように見えた。
やめと言われ、皆で息せき切ってしゃがんだ先に見える、運動場に散らばった紅白の玉。
だが、違う。
目の前の紅白は玉ではない。花だ。
すべてもぎ取られた椿(つばき)、侘助(わびすけ)の花。花だけではない。刃物で切り落とされた緑の葉や枝も飛び散っている。
大事に守られてきた紅葉楼(こうようろう)の茶庭(ちゃにわ)が踏み荒らされている。なぜこんなことに…
5月18日(火) 22時~
『ぼくらのアム』
むろい あきこ
どんなことがあっても、生きるって素晴らしい!
家族思いのお兄ちゃん、小学6年生のタイキには、ちょっと生意気な6歳の弟ショウキがいる。ふたりは大切なペット、トイプードルの「アム」を可愛がっていた。
ある日タイキがアムに朝ごはんを持っていくと、アムのようすがおかしくて――。
本文をチラ見せ!
ぼくは11歳(さい)。名前はタイキ、小学6年生。弟の名前はショウキ。6歳、幼稚園の年長組だ。弟の名前はぼくが付けた。パパとママは、今風のショウとしたかったみたいだけれど、ぼくが自分と同じキを付けて、ショウキとした。
ショウキは小さいとき、ぼくの真似ばかりして、とても可愛(かわい)かった。『赤ちゃんはかわいい』なあんて詩にまで書いたくらいだ。だけど、最近はちょっと生意気だ。だいたい6歳のくせに、ぼくと…
5月19日(火) 8時~
『壊れたニッポンを治す為の処方箋3』
松本 繁治
この国は、まだ治せる。
政治改革、経済再生、教育刷新、能登復興までを網羅。日本人の精神性の劣化、経済構造の歪み、機能不全の政治と教育――コンサルタントの視点で日本が抱える問題の本質を抉り、具体的処方箋を提示する渾身の一冊。
本文をチラ見せ!
ほとんどの方が、“コンサル風情がなんでこんな本を書けるのか?”とか、“コンサルが書いたこんな本なんて価値がない”であったり、“こんな聞いたことがない大学の出身者が書いた本など価値があるのだろうか?”と思われると思います。自分も読者の立場だと、同じ考えを持つと思います。
自分の過去を振り返ってみると、子供の頃からやはりちょっと変わった思考を持った人間だったと思います。あれは確か中学から高校生の頃だった…
5月19日(火) 14時~
『メロスはなぜ裸だったのか 教科書の隅をつつく』
成田 龍俊
単純な男……そのメロス観がくつがえる
『走れメロス』を長年教えてきた教師のトンデモ授業。
太宰が原典を改変し「真っ裸」で走らせた理由とは。
そうだったのか!と膝を打つ、盲点から見た国語教科書の世界。
授業に驚きを。国語教師必読の1冊
あの教科書の名作に隠された「仕掛け」とは
【衝撃】メロスとディオニスの性格は本当に正反対?
【発見】『少年の日の思い出』主人公は実は〇〇していない?
【実録】教科書にもミスはある? ベテラン教師が気づいた3つのしくじり
本文をチラ見せ!
前提その一「小説の作者は隅々まで神経を使って書いていて、無駄な描写はないし、逆に無駄に見えたり、違和感のある表現には、必ず何かしらの意味が隠されていると考えること」
前提その二「作者は『こう読み取ってほしい』というヒントを必ず入れてあるから、それに気づいて読み取ってあげなさい」
つまり、俗に言う「行間を読む」ということをもっと意識して読んだら面白いよ、と。あるいは、こんな読み方もあるよ、と教えてきました…
5月19日(火) 18時~
『ある人生の記録 —ことわざと共に歩む—』
安藤 邦男
ことわざの重み、人生の深み
私の一生は、ことわざの知恵の中で過ごしてきたに過ぎない――折々に励ましや戒め、真実への気づきを与え続けてくれた古今東西の知恵の結晶・ことわざを軸に、人生の様々な経験や思いを紡ぐ、滋味ゆたかな自分史
本文をチラ見せ!
この文章を書くきっかけは、一人の教え子との再会でした。
愛知県立N高校で初めて担任したN・A君、元気が過ぎて、職員室で何度か注意した記憶があります。けれど、それが不思議な縁となり、今でも彼は毎年クラス会に私を招いてくれます。
ある日、久しぶりに彼から電話がありました。健康上の理由で施設に入所したという知らせとともに、「自分史を書きたい」という思いを語ってくれたのです。世界を飛び回った営業人生を記録に…
5月19日(火) 20時~
『交差点[文庫版]』
Akiko Smith
人と人との想いが重なり溶け合い分離しゆっくり混じり合う
人との関わりに息苦しさを感じているあなたへ。
かけがえのない日々の一瞬を切り取った珠玉の詩68篇。
歩き出す力をくれる詩集、待望の文庫化
本文をチラ見せ!
「ひびき」
私が 話したことで
私が 書いたことで
どれだけの人が ほほえんでくれたんだろう
だけど 私が しゃべったことで
私が 記(しる)したことで
どれだけの人を 傷つけてしまったんだろう
それを思うと
誰とも 会えなくなり
何も 書けなくなってしまう
話す必要のない所へ 行って
何もしないで 自然と向きあっていると
少しずつ 少しずつだけど
話したい とか
書きたい とか
思えるように なってくる…
5月19日(火) 21時~
『精神科地域包括ケア病棟から新しいステージへ』
中村 桂
赤字からの脱却―― 地域包括ケア病棟への転換で実現した精神科病院の経営再生
精神科病院の6割が赤字という厳しい時代に、地域医療の再構築により活路を見出した理事長の決断と、それを支えた職員たちの奮闘を描く。経営難に直面する全国の精神科病院関係者必読の書。
本文をチラ見せ!
2020年からの新型コロナ感染症の流行は2023年に感染症法上2類から5類に移行しても精神科病院の経営に甚大な影響を与えている。2025年3月12日、日本病院会など病院関係6団体は2024年の経常利益が赤字の病院が6割超えになると報告したが、精神科病院の多くも赤字に転落していると思われる。
2023年、当院は医業利益が赤字となり、2024年には経常利益が赤字となった。私は約30年、精神科病院の経営に…
5月19日(火) 22時~
『小さい皆さん、こんにちは2』
わたなべ たけひこ
動物も人も、みんな懸命に生きている――命の物語集
動物たちの知恵、古い時代の人々の想い、そして宇宙と命の不思議――。
短い物語の中に込められたメッセージは深く、心に長く残ります。
命とは何か、幸せとは何か。読み終えたとき、
きっとあなたの中に新しい種が芽生えているはずです。
本文をチラ見せ!
小さい皆さん、こんにちは。
私は昨年四月に、『小さい皆さん、こんにちは』を出版しました。本著はその続編で、『小さい皆さん、こんにちは2』です。
前著も本著も題名は『小さい皆さん、こんにちは』ですが、どちらもこどもだけに向けられた童話集ではありません。大人の人にも読んで頂ける童話集です。大人の人には、ご自分が小さかった頃の心で、読んで頂きたいのです。
前著もそうでしたが、本著もあとがきで…
5月20日(水) 8時~
『東洋のカサノヴァと呼ばれた男』
前田 一郎
昭和の男が東南アジアで賭けた青春と、運命の女たちとの官能的な邂逅
高度成長期の日本から、未開の地タイへと送り込まれた若き営業マン。
大型建設機械という特殊な商品を売るため、昼は官僚との駆け引き、夜はナイトクラブで「タイ語」を学ぶ日々。バンコクの恋人、シンガポールの愛人、突然現れた金髪の女神――
運命の女たちとの情熱的な交わりの中で、彼は東洋のカサノヴァと呼ばれるようになる。仕事と恋に命を賭けた、昭和の男の壮絶な物語。
本文をチラ見せ!
「ちょっと早く着きすぎたな」まだ夜明けには大分間があった。フアランポーン中央駅の構内は電灯の淡い光が微かに感じられたが薄暗く、まだ人影はなかった。一応切符売り場を確認してから外に出ると、左手のほうに裸電球の灯りが見えた。
何もすることがないので近づいて覗いてみるとクイッタヨ屋だった。作業員とおぼしき4、5人の男の客が薄汚いテーブルの前に腰掛けてクイッタヨを食べていて、そのうちの一人が「旦那も来たんですかい」と…
5月20日(水) 14時~
『シャアル ―戦争という名の悪魔―』
星々 三日月
戦争の正体を、あなたは知っているか
人類史上、大義の名のもとに起こされた戦争の数々。
そこには、歴史の影で暗躍する“悪魔”の存在があった。
愛国心、正義、祈り……「善意」を操り、戦争へと扇動する悪魔の軛(くびき)を断ち切れるのか――
第二次世界大戦下の日本。一人の軍人が、戦争を操る悪魔の存在に気づく。
しかし姿の見えない敵に為す術なく、日本は敗北へと向かう。
時は流れ、現代。戦火の中を生き延びた青年の前に現れた、正体不明の少女。
「民衆の涙を込めよ」——その言葉の真意とは。そして悪魔と人類、戦いの果てに待つものとは。
本文をチラ見せ!
「ふふ、お前が望むなら、私の力を貸してやってもいい。ただし……私の望みも叶えてくれるならね」
シャアルの唇が歪む。それは笑いだったのか、狂気の発作だったのか。「力? ハッ! こんな無力な俺に何ができるってんだ! 好きにしろよ!」
「いい返事ね。お前の名は?」
「シャアル・ダイヤモンド・レッドスカルだ!」
その瞬間、シャアルの体がふわりと浮いた。視界が暗闇に呑み込まれ、世界そのものが消滅したかのようだった…
5月20日(水) 18時~
『峠の世代 「ひのえうま」から見る日本社会の分水嶺』
牛尾 亘綱
1966年の「ひのえうま」は、戦後の日本社会の転換点だった
60年に一度しかない干支「ひのえうま」。マンモス校の時代でも“ゆとり”のあるクラス、競争相手が少ない高校・大学受験、超売り手市場で引く手あまたの就職活動――。
少数派として成長した世代の歩みを通して、戦後の日本社会を振り返る。
各地で建設ラッシュだった宇宙都市のようなニュータウン、深夜放送や短波放送に始まるラジオブーム、急激な円高による“棚ぼた”海外旅行。団塊と団塊ジュニアに挟まれた人口の“くびれ”世代から見た、高度経済成長以降の日本の世俗や文化を鮮やかにたどる。
少子化が進む2026年、令和の「ひのえうま」はどうなる?
本文をチラ見せ!
今から60年前の昭和41(1966)年。「丙午(ひのえうま)」と呼ばれる年に、私は生まれました。当時の日本は、高度経済成長期の真っ只中にありました。「もはや戦後ではない」と言われた昭和31(1956)年からすでに10年が経過し、先進国の仲間入りを目指しまっしぐらに歩みを進める日本で、世にも珍しい社会現象が起こりました。この年に生まれた人の数が、前年に比べ何と46万人、25%も少なかったのです…
5月20日(水) 20時~
『天上大風』
エイワ・スモールウッド
しなやかに生きた僧・良寛。その数奇な生涯。
子どもと自然を愛し、歌人・書家としても名高い禅僧、良寛の実像を鮮やかに描き出す一代記。
越後の名家に生まれた男は、飢えや重税に苦しむ村人たちを前に、「何もできない自分」への絶望に沈み、家を捨てて出家した。
人々のために“何かできる者になりたい”。
その思いを胸に、彼は人々の心に沁み入る説法を携えて各地を歩き続けた。
本文をチラ見せ!
天上大風は、良寛が子供に頼まれて凧に書いたといわれる文字です。この本はその良寛の生き様を描いたものです。彼の人生は天上大風というよりも今生大風でした。
良寛はその生涯において自分自身の寺を持つことなく仏道修行に励んだように、地位も名誉も欲さずに清貧を貫き、貧しい人たちを救うために活動しました。誰にでも理解できるように分かりやすい言葉で仏教の教えを語り、その言葉が多くの人々の心を捉えました。また、子供が好きで…
5月20日(水) 21時~
『画集 みやもとゆうじ』
宮本 裕司
見ると元気に! 幸運を招く、くせ強カラフルワールド
高級車が立て続けに売れたり、施設の利用者が増えたり………。ちょっと不気味で人間味あふれる、カラフルなイラストを買ってくれた人たちに、次々と幸運が訪れる。こんなパワーが潜んだイラストの描き手は実は闘病中。イラスト歴2年目にして幸運を呼び込む著者の初画集。
本文をチラ見せ!
ちょっと私の話をさせてください。
高校卒業後、最近まで眼鏡業界でサラリーマンをしていました。
この数年、胸の奥の違和感や節々の痛みに苦しんでいました。たくさんの病院を受診しましたが、原因不明。令和6年1月、ついに全身痛で動けなくなり休職することとなり、この頃やっと線維筋痛症と判明しました。ほぼ寝たきりで数カ月経ち少し動けるようになってきた頃「変な絵描くの得意なんだから絵でも描いてみたら?」と妻に言われ…
5月20日(水) 22時~
『翡翠のきみ』
まはらさわ
いつか僕ら海の泡になっても ずっと二人でいよう
地上の街が海に沈んだ近未来。海底都市で孤独に暮らす高校生のユウキは、年に数日だけ地上へ戻れる“帰省”の季節に、廃れた雑貨屋で「人魚の素」と書かれた奇妙な袋を手に入れる。半信半疑で浴槽に粉を溶かすと、翡翠の瞳と真珠の髪を持つ、ミドリという人魚が生まれた。“人間の都合”が作った世界の片隅で、かけがえのない日々を重ねていく2人だが、ミドリには“消費期限”があった。消えていく時間の中で交わした約束が、胸の奥をそっと締めつける。切なくも澄んだSF小説。
本文をチラ見せ!
海底都市がSFとして語られなくなってからもう十年は経つだろうか。
紙の本がほとんど売られなくなって、やがて書店というものは姿を消していった。今や人々が紙の本を手に取れるのは地域にいくつかある図書館という施設くらいだ。
だが手元の電子機器を使えばいつでもどこでも電子書籍を読める昨今の世の中で、わざわざ図書館に出向いて本を探し、手に取って読むような人々は“古臭い”あるいは“物好き”と称されたものだ。…
5月21日(木) 8時~
『有楽斎
――信長の実弟にして織田家嫡流、天下泰平を導いた真の立役者――』
若山 朱美
戦乱の世を「和」で動かした、もう一人の織田
織田信長の13歳下の弟として生まれた、有楽斎。戦国から泰平へと向かう激動の時代に、信長、秀吉、家康という三英傑のはざまで人を結び、幾度もの和平交渉に奔走した。歴史の中心人物たちの間に立ち戦乱の終息に尽くしたにもかかわらず、その存在はこれまで陰にかくれていた。本書は、人と人との対話を重んじ、乱世から泰平への道を静かに支えた有楽斎の実像に迫る一冊である。さらに茶人としても大成し、「客をもてなすをもって本義となす」という精神を貫いたその生涯は、戦国史に新たな光を当てるとともに、現代にも通じる生き方の示唆を与える。
本文をチラ見せ!
私は歴史を愛し、日本各地の神社仏閣や庭園を訪ね歩きながら、そこに刻まれた歴史上の人物一人ひとりの生き方や物語に触れ、思いを巡らせてきました。そうした旅のなかで、二千年以上にわたり積み重ねられてきた先人たちの知恵や歩みを、より多くの方々と分かち合えたなら、どれほど意義深いことだろうか。その思いから、これまで数多くの歴史物語を綴ってきました。また、旅行の企画立案に携わり、さらには歴史上の偉人たちから学ぶ企業研修…
5月21日(木) 14時~
『中支戦記』
福島 姓一
これは物語ではない。 一人の将校が記した、戦場の一次記録。
本書は、日中戦争の最前線で何年も戦い抜いた中尉による従軍記録である。
中国中部(中支)における高地戦・山岳戦・迂回戦・渡河戦・攻城戦など、次々と訪れる極限の状況と圧倒的な損耗の中で戦い続けてゆく様子を、常に先頭を率いる中隊長の視点で生々しく克明に描写。
当時の日本軍の日常や軍紀、生死を分ける一瞬の決断や戦いの機微など、当時の兵士たちの覚悟や息遣いが眼前に迫るように伝わってくる貴重な手記である。
翻刻と編集を経て現代に甦った本書が、日本人の歴史認識に新たな視点を提示する。
本文をチラ見せ!
「来たか! 来たか! また太かごつなったなぁ(大きくなったなぁ)」
私が横浜から熊本に帰省するたびに、祖父は力強い腕で私を抱き上げ、大きくて優しそうな目を細めながら、いつもそう言って迎えてくれました。
私が大きくなって抱き上げられなくなっても、肩をガシッと掴んで、同じように出迎えてくれました。
福島金物店。
熊本県宇城市松橋町(まつばせまち)にある、土間の香り漂う店内には、大小様々なサイズのネジ・釘・蝶番などが…
5月21日(木) 21時~
『お世話になります ~奇想天外アラフィフ男とおもろい天使たち~』
英公
気まぐれ天使の采配で、てんやわんやの恋模様
風間英介49歳。大手企業に勤める独身貴族のイケメン部長は、ある日企業セミナーで出会った20歳年下の女性、早川瞳になぜか一目ぼれ。あれよあれよという間にプロポーズも大成功! しかし挨拶に行った際、瞳の母親、父親、祖父までも、英介と旧知の仲で……。そう、これは偶然のような必然。イタズラ天使たちが仕掛けた、壮大な恋の抒情詩の始まりでした。
本文をチラ見せ!
春先の桜吹雪が舞う四月、新社会人・新入学生が慣れないスーツや制服に袖を通し目を輝かせている。新たなステージにそれぞれの望みを抱き一歩一歩前を進んでいく。その様子を桜の木の枝先に座った二人の天使が足をぶらぶらさせながら楽しそうに眺めていた。
「さー次の標的は誰にしようかなぁ?」
いたずら天使のトムは次なる恋に縁がなさそうな人間を口笛を吹きながら探していた。
そのトムに視線を送っている者がいた…
5月22日(金) 18時~
『老人ホームは元気なうちに入るのがオススメ
入居時自立型介護付有料老人ホーム入居者の体験記』
リリコ
要介護になって他人に入れられる「介護専用型」 元気なうちに自分の意志で入る「入居時自立型」 あなたはどちらの老人ホームに入りたいですか
「入居時自立型は入居金が高くて無理」
――そんな先入観は不要です!
共働き夫婦なら、資産と年金を組み合わせて入居も十分に検討できます。
・「入居時自立型」介護付有料老人ホーム
悠々自適な暮らし、安心・安全・便利なサービス、健康と命を守るサービス、手厚い介護。
自立時から最期まで支援するため入居金が高くなる
・「介護専用型」老人ホーム
入居費が安く(入居金ゼロ、月額利用料低額)、入りやすい。
だが、介護職員配置は法廷基準ギリギリで、手厚い介護はあまり期待できない
本文をチラ見せ!
少子高齢化が長期にわたって急速に進んでいる我が国では、高齢者介護を巡る状況は悲惨を極めています。私自身も、両親宅の老々介護のサポートおよび私宅での両親の介護で、苦労を重ねて疲労困憊した経験があります。世間を見渡しても、介護する子供が頑張り続けて体調を壊すケースも、また、逆に耐え切れず介護放棄するケースも珍しくはありません。さらにおひとりさま宅には介護してくれる家族さえいません。そうなると…
5月22日(金) 20時~
『インビジブルライン 見えない線を超えて心は開かれる』
武川 甲州
治し、支え、ともに歩む
訪問診療医・伊吹誠のもとには、病院では支えきれなくなった患者と家族が集まってくる。
訪問診療チームが向き合うのは、病気だけではない。
患者と家族の人生に一歩踏み込み、心の扉をたたいてともに歩み始める。
在宅患者の最期の日々を見つめる医師たちの物語
本文をチラ見せ!
診療所の朝は、いつものように静かだった。
窓の外には、冬の終わりを告げるような淡い光が差し込んでいた。空気は冷たく張り詰めているが、伊吹誠にとっては、それすらも「まだ生きている」証だった。
伊吹は、ゆっくり息をしながら、静かに車に乗り込んだ。吸い込んだ空気と、自らの呼吸とのわずかなズレが、体の中にある「異物感」として響く。その違和感こそが、日常の確かさでもあった。
「もう長くは診られないかもしれん…
今月もお楽しみに!