11月の新連載のお知らせ
11月1日は本の日、10月27日~11月9日は読書週間!
本を読むのにいい季節♪ 読みたい本を探してみよう!
11月は18作品が連載スタート!
11月16日(土)
8時~『宇宙の成り立ちへの試論』手島浩光
11時~『しあわせについて』杉野六左衛門
12時~『ときめくイタリア紀行』高橋文子
14時~『百人一首を〈私〉が選んでみました』多田久也
18時~『光と闇の相剋』髙嶋郷二
20時~『ふたりの渚』伊坂勝幸
22時~『SHINJUKU DELETE』華嶌華
11月17日(日)
8時~『天部の戦い』白龍虎俊
12時~『ガッキーとグッキー 不思議な木箱』芝くりむ
14時~『魂のいるところ』しおん
18時~『真っすぐ』杉本千加
20時~『エッグん』堀川恭利
22時~『アキレウスの迷宮』小池文平
11月18日(月)
8時~『フェイス SIDE STORY②』ゆきもりりょう
11時~『Paccotちゃんと えでみてたのしくEnglish!!』ほしのらん・作 ゆめのゆり・絵
14時~『「彼」とのこと』岡林由希子
18時~『ヴァネッサの伝言 故郷』中條てい
11月16日(土)8時~
『宇宙の成り立ちへの試論』
手島浩光
宇宙の起源は、ビッグバンではなかった――
一体化しようとする渦状の運動エネルギーによって万物が誕生したという視点から、アインシュタインやホーキングの理論を補完。
行き詰まった現代物質文明の先を見通す新しい宇宙論。
本文をチラ見せ!
人類にとって、計り知れないほど謎多き宇宙は、「物質」と「無の空間」を区別しないと多種多様な疑問が生じる事に気付きました。
1964年夏、東京オリンピックが開催されたこの年、大学4年生だった私は、尊敬する恩師・弓削政隆教授と新幹線高速走行車両構造に関する卒業研究のかたわら、議論していました。
「あるものを真剣に真半分に割り続けたら、どうなる?」
「限りなく割り続けても必ず何かは残るはずです。人の心のように……」。
すると弓削教授から…
11月16日(土)11時~
『しあわせについて』
杉野六左衛門
皆と歌える、ただそれだけで
長崎高等女学校専攻科に入学し、合唱部に入った朋。 たくさんの友人に恵まれ練習に励んでいたが、戦争が激化するにつれ、選曲も活動場所も、次第に制限されていった。
それでも、支え合う友がいること、たまに皆で合唱できること、勤労動員で国の役に立てることに、朋は喜びを感じていた。
しかし、8月の暑い日、強烈な青白い光が彼女たちを覆い……
本文をチラ見せ!
「真由美」
朧な光の中で母が呼んでいる。
「真由美、真由美」
母はいつまでも、何度も私を呼び続ける。
「真由美」
声が少し尖ってきた。声はするのに姿が見えない、母はどこにいるんだろう。
「真由美、早く起きなさい、もう六時五十五分よ」
五十五分? そんな馬鹿な!…
11月16日(土)12時~
『ときめくイタリア紀行』
高橋文子
映画の中にいるように、心躍る場所へ
若き日のロマンス、気ままな一人旅、成長した娘との女子旅…… 60年代から現在まで、時代やライフステージが変わっても足を運び続けるイタリアの魅力とは。
米国で国際線CAとして活躍した著者が軽快な筆致で綴る珠玉の旅エッセイ。
機内で出会った超イケメンからプロポーズ⁉(ローマ)
一人旅の序盤で財布を紛失……旅はどうなる(トリノ~チンクエ・テッレ)
最高級ホテル・ダニエリは何もかも異次元(ヴェネツィア)
カオスと楽園が混在する魅惑の島・シチリア(パレルモ~アグリジェント)
イタリア各地の魅力と個性豊かなエピソード満載!
本文をチラ見せ!
CA(当時は「スチュワーデス」と呼ばれていました)時代の一時期、約六年間というもの、一年に何度もローマにフライトしたものです。私の勤め先だったパンアメリカン航空(パンナム)は、CA自身が好きな航路を選択できるという、大変恵まれた環境にありました。
その恩恵を利用して、私はたびたびニューヨークからローマへのフライトをチョイスしました。
70年代の初めのローマとニースの間をフライトした時のことでした。その飛行機には、カンヌ国際映画祭に出席するイタリア映画界の一行が乗っていました。…
11月16日(土)14時~
『百人一首を〈私〉が選んでみました 』
多田久也
定家に代わって、古典の魅力を再発見
名歌の基準は十人十色。
ならば、自分だけの百人一首があってもいいじゃないか。
古典は苦手なはずなのに、還暦を過ぎ、にわかに湧いた定家選・小倉百人一首への興味。心惹かれるままに学びを重ねるうち、ふとこんな疑問を抱く――〈その歌は、本当にその歌人の一番の秀歌なのか?〉〈他の歌人にももっと優れた歌があるのではないか?〉。
本書はその疑問へのひとつの答えとして編まれた、全く新たなアンソロジー。
本文をチラ見せ!
古典が苦手だった私が小倉百人一首に初めて興味が湧いたのは、恥ずかしながら、還暦を過ぎてからであった。
まず縦書きのノートを買ってきて、たまたま細君が持っていた高校時代の教科書を参考にして勉強を始めた。学生に戻ったような気分がして、これが意外に楽しかったのである。和歌の意味や作者の人物像が分かると、俄然面白くなってきた。…
11月16日(土)18時~
『光と闇の相剋』
髙嶋郷二
運命の相手を救え。
闇の力が蔓延る世界。光の力を授かった英良は、五人の聖女とつながり、世界を救うよう命じられる。
そんなとき、聖女のひとりである美咲が大闇カオスに襲われ、余命108日の定めとなる。
闇を払うため、世界を巡る「生命の旅」に出る美咲だが、数々の試練が降りかかり……
本文をチラ見せ!
英良は仕事から帰った後ビールのロング缶を二本とハイボールを二杯飲んだ。その後は仕事の疲れから睡魔が襲ってくる。英良は暫く椅子に座って背もたれに頭を預けていた。
英良はうたた寝すると、首が後ろへ向く癖がある。この時も後頭部が背もたれの上にきた。自分の意識体だけが肉体を離れて浮遊している説明のつかない状況が今ここで起きてきている。…
11月16日(土)20時~
『ふたりの渚』
伊坂勝幸
ずっとこの旅を続けられたらいいのに
「灯台めぐり」の旅を通して、姉妹のような関係を築いた白石渚と池江渚はそれぞれ恋の始まりを感じ、心が浮き立つ様子。
ところが、恋愛トークに花を咲かせるふたりには思わぬハプニングが待ち受けていて……!?
芽生えた恋心、変わらない友情、そして旅の続きを描いた第2章。
本文をチラ見せ!
休日の午前中、朝食の支度を終えたイケちゃんこと池江渚は、テレビの情報番組を見ながら食事を始める。
2枚目のトーストにバターをぬっていると、テレビに白い灯台の様子が映し出された。イケちゃんはバターナイフを持ったままテレビ画面をじっと見る。
『この灯台……どこだったかな。見覚えがあるんだけどな……』…
11月16日(土)22時~
『SHINJUKU DELETE』
華嶌華
40代、孤独なキャリアウーマン、喜美子。 トー横「少女」を飼う。
「私が守ってあげる。絶対に手を出させない」
それは愛か、執着か。 混沌とした現代社会で、ふたりは本当の自分を見つけられるのか。キリキリと迫る不安定感が物語を覆う。
登場人物たちの生きづらさややり場のない孤独感は、誰もが心の奥底で抱えるものと重なる——。
本文をチラ見せ!
新宿に少女の姿はなかった。
重たい体を引きずってマンションまで帰る。孤独に床に就き、起床して、出勤、毎日夜遅くまで労力を提供している。そのルーティンの日々に、ノイズがチリチリと音を立てる。
本来の目的以外の要素が多すぎやしないか。どうしてお前らと親睦を深め、付き合いをしなければならんのだ、と喜美子は毒づく。同期の連中は、入社してから今に至るまで恋愛世界を楽しんでいる。
「新しく入った〇〇くん可愛いよね、守ってあげたくなっちゃう」
二回り以上年下の男に対して抱く、母性の形をした恋心を恥ずかしげもなく公表している。…
11月17日(日)8時~
『天部の戦い』
白龍虎俊
現代に生きる人々を導く、はじまりの物語
神仏がたびたび人界に現れ、人々を導いていた時代――。
空海こと弘法大師が弟子や神仏とともに、この世に散った「邪」を滅するべく奔走する。
著者の一大プロジェクト『玄天経典』に通ずる、英雄の苦悩と活躍を描いた物語。
本文をチラ見せ!
まだこの世の三次元が不安定であった、とある昔、この世と神仏が住む世界に起こった物語である。
この物語はファンタジーではなく、我々が〝光の存在〟と呼ぶ神仏から直接伝えられた、天部の戦いを伝える小説である。
この小説は、今、我々が生きている世界を正しい方向に導くために、陰から支え、人々を救おうと願った天界の神仏と、それらの神仏とともに活躍した英雄たちの苦悩と活躍を描いた〝物語〟である。…
11月17日(日)12時~
『ガッキーとグッキー 不思議な木箱』
芝くりむ
地球の命運を握るのは、一人の青年と二匹のワンコ!?
20年以上前にとある星から地球にやってきた、翔太と犬のガッキー・グッキー。
平凡で幸せな毎日を送る彼らだったが、ある日、竜が彫られた奇妙な木箱を手に入れたことをきっかけに謎の生命体に追われることになる。のちにそれは地球侵略をたくらむ女王の物と分かるが、木箱に彫られた竜にはどうしても守りたい人がいた——
三人は、地球を、大切な人たちを、侵略の危機から守ることができるのか。
ハラハラドキドキ時々ほろりの傑作SFファンタジー。
本文をチラ見せ!
司令長官室にある巨大モニタの映像には、一面にわたり氷で覆われた景色が広がっていた。
マゼラン銀河第三番惑星のどこかの街をドローンのカメラが上空から見ている映像だ。モニタの下部に、『作戦開始一年後』と表示されている。その街には生物の動きはない。映像には冷え冷えとした氷の景色が次々と展開されていった。
密集している住宅の屋根や壁はどれも白く厚い氷で覆われている。軒下には太い氷柱が連続して、舗装された広い道は風が吹きつけて雪が舞い、…
11月17日(日)14時~
『魂のいるところ』
しおん
悲しみや喪失に翻弄されながらも、やがて本当の愛を知り、成長していく。 奇跡と感動を繊細な筆致で描いた物語。
子供のころから不思議な体験をしてきた、霊感を持つ春子。
深い悲しみを秘める彼女の心を癒したのは、照史との出会いだった。
照史との絆を深め、未来を夢見はじめた春子だったが、 ある日突然、彼の姿が「ぼやけて」見えるようになり――。
本文をチラ見せ!
伯父の葬儀の日、伯母や親戚達はすすり泣いているのに、私は悲しめないでいた。
突然の訃報に、伯母も心の準備がなっておらず、それもそのはず五十三歳で亡くなるなんて早すぎる。良い部下にも恵まれて仕事も順調、家庭円満、順風満帆だった。
立派な祭壇があり、亡骸が安置されているのだが、私には本人が棺の隣に、仁王立ちでまじまじと、他界した己の姿を見つめているかの様に観えている。
「あーあ、やっぱり」…
11月17日(日)18時~
『真っすぐ』
杉本千加
病気で失った髪を新たに甦らせる美容師がいます
乳がんと右腕の障害を乗り越え、「再現美容師」として独立したシングルマザーが綴る、感動のエッセイ。
患者さん一人ひとりに寄り添う医療用ウィッグ作り、 仲間たちとのバウンドテニスや弓道、バイトの少年たちへの優しさ、余命宣告された父との貴重な時間。
家族やペットとの愛おしい日々が、人生の喜怒哀楽をリアルに映し出す。読む人に元気と希望を届ける人間賛歌。
本文をチラ見せ!
わたしについて、そして「再現美容」という、あまり知られていない美容師のお仕事について、皆さんに知ってもらいたいと思っています。
再現美容とは、患者さまの発想から生まれた特殊な医療ウィッグ(ヘアエピテーゼ)を使って、元の状態や、あるいはお好きなヘアスタイルに近づける施術です。
治療で毎日髪が抜けるということは、女性にとっては大変なショックです。特に身体にメスを入れた人は尚のこと。
大切な身体と髪を失うのですから、人目が気になり殻に閉じこもってしまう方も少なくありません。…
11月17日(日)20時~
『エッグん』
堀川恭利
飛んで! 跳ねて! 戦う!
少年たちは、卵の妖精・エッグんとともに、村の危機を救うべく新世界へと旅に出る――
<あらすじ>
わいの名前はカニ平や! 読者諸君が生きる数万年後がわいらの生きる時代なわけやが、 人間以外の生き物はみんな、自然と共生して暮らしとるんやで。
でもある日、スバルとゲンっちゅう人間が、むっちゃ強い卵と揃ってわいに戦いを挑んできよったんや。
なんでも、鬼のせいで村が食糧不足に苦しんどるとか。
急にそんなこと言われたって知らんがな! わいのせいやあらへん!
とにかくわいの住処を荒らすもんやから、いっちょしばいたらなあきまへんわ。
本文をチラ見せ!
ぼくの名前はスバル。
この村の村長のお父さんとお母さん、妹のイナミの4人家族。
そしてぼくの相棒、エッグん。卵の妖精さ。
「スバル、ごはんよ! 帰ってらっしゃい!」
お母さんが呼んでいる。…
11月17日(日)22時~
『アキレウスの迷宮』
小池文平
かつて人間には、“意識”がなかったんだ——
証券会社に転職した唯井が偶然出会った、考古学・心理学者ジョナサン・ジョイス。彼が語る「人間の意識はどこからきたのか」という問いかけに強く惹かれた唯井は、彼の日本での講演イベントに協力することになる。しかし、その裏には認知考古学の歴史を揺るがす驚くべき事実が隠されていた——
「意識の起源」に迫ったジュリアン・ジェインズ著『神々の沈黙』を小説のかたちで紐解く、知的冒険の書。
本文をチラ見せ!
ふと本から目を上げると、窓の外に飛行場の白い管制塔がかすんでいる。赤土の大地の上にその姿は陽炎のように浮かび、背後にははるか遠くナイロビ国立公園の緑が濃く空までそびえ立っている。
二〇〇四年七月、イラク戦争の翌年、唯井《ゆい》は仕事をおえてアフリカはケニアの首都ナイロビの空港にいた。…
11月18日(月)8時~
『フェイス SIDE STORY②』
ゆきもりりょう
探偵漫画『フェイス』シリーズのスピンオフ!
私立探偵のジムのもとに「生き別れの兄を捜してほしい」という一人の少女からの依頼があった。
なけなしの報酬で依頼を引き受けたジムは危険を顧みず、犯罪多発地区に潜入。
しかし闇社会に足を踏み入れてしまったジムの前に謎の男が立ちはだかって……。
本文をチラ見せ!
11月18日(月)11時~
『Paccotちゃんと えでみてたのしくEnglish!!』
ほしのらん・作 ゆめのゆり・絵
ひらがなの読み仮名つき!英語を学べる絵本
「いってらっしゃい」「いってきます」英語でなんていうのかな?
「しまうま」「らいおん」「うさぎ」も英語でいえるようになるよ。
アルファベットも、おてほんをみながらかいてみよう。
かわいくてやさしいPaccotちゃんといっしょに たのしんで英語をまなべるえほんです。
本文をチラ見せ!
11月18日(月)14時~
『「彼」とのこと』
岡林由希子
幻冬舎ルネッサンス主催『ペットエッセイコンテスト』特別賞受賞作品。
宝物のチワワとの出会い、幸せな日々、老い、別れまでを 思い出しながら描きました。
小さな体で、いのちや愛についてを教えてくれた、 大切な、大切な「彼」の話です。
本文をチラ見せ!
長い間、犬にはたいして興味が無かった。四十代になるまで無かったのだから、相当である。猫については、元々、どうしようもなく好きだったが(それこそ、話しかける時、赤ちゃん言葉になってしまう程に)、犬に対しては、ずっと冷淡だったように思う。
二十年ほど前のある日、その後パートナー的存在になる人の家を初めて訪れた春、ドアの向こうから、「ウォン!」と野太い声がして、開けてみると、フッサフサの毛皮をまとった、ロングコート・チワワが激怒していた。
心臓をブチ抜かれた。恋に落ちた瞬間だ。
以来、私は「彼」に夢中になったのである。
11月18日(月)18時~
『ヴァネッサの伝言 故郷』
中條てい
心に故郷を取り戻せ! 勇気と希望の長編ノベル。
時は中世、ヨーロッパ内陸部。魔境ギガロッシュの果てからヴァネッサの民が開放されて3年半、プレノワールの領民として生まれ変わろうとしていた村人のもとに、少年ラフィールが帰ってきた。
彼もまたプレノワールで新しい生活を始めるが、今は亡き兄シルヴィア・ガブリエルの大きすぎる存在が彼の心を悩ませる。ヴァネッサの民は、その高い技術が大きな利益を生むことから政治に利用され、領民の根深い偏見も消えることはなく、試練が次々と彼らを襲う。
兄に対する憧れ、拒絶、理解を経て、ラフィールがようやく掴みかけたものとは? そして、ギガロッシュの向こうへ捨ててきた故郷をもう一度ヴァネッサの民の心に取りもどすために、鍛冶職人の親方ガストンが起こす行動とは?
誇りを持って生きるために必要なものは何かを問う、長編ノベル。
本文をチラ見せ!
眠りは……もういらない。
物心ついた頃から、眠ることが怖かった。
また、目覚めるのだろうか。そんな不安の中で眠りに落ち、翌朝目覚めれば、再び一日の始まる喜びが満ちる。いつ途絶えるともしれない生にしがみついてきた彼の人生は、そんな奈落の夜と白い朝の繰り返しの中にあった。
目を閉じればそのまま永遠の淵へ…
今月もお楽しみに!